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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百三十六話 女子サッカー部の屋台でその八

「芹沢さんが生きていた頃は」
「芹沢派が圧倒的だったから」
 そう言っていい位多くてだ。
「もう新選組は勤皇になるんじゃとかね」
「思われていたのよね」
「元々あの人は勤皇だから」
 それもかなり強い考えだったらしい、毎朝朝廷の方を伏し拝んでいたというのだからかなりのものだ。
「新選組もね」
「そっちの流れになのね」
「幕府よりもね」
「それは会津藩としてはまずいわよね」
「会津藩は幕府第一だから」 
 朝廷に敬意を払っていてもだ。
「それで新選組が勤皇一色になったら」
「幕府がその後で」
「下手したら長州や薩摩とも手を組みかねないし」
 同じ勤皇攘夷の考えだからだ。
「それでね」
「暗殺になったのね」
「芹沢さんのね」
「結構政治的な話だったのね」
「だって新選組ってずっと乱暴だったから」
 近藤さんが局長になってからもだ。
「すぐに刀を抜くね」
「そうした組織だったのね」
「武装警察だからね」
 今で言うとだ。
「いざっという時の武力行使を認められた」
「ブラジルで言うとマシンガン持ってる警官ね」
「ブラジルじゃそうしたお巡りさんもいるよね」
「まだまだ物騒だから」
 ブラジルもというのだ。
「だからね」
「危ない地域だと」
「そう、お巡りさんもね」
「マシンガンを持って」
「それでパトロールしてるから」
 犯罪者や犯罪組織も凶悪だからだ。
「だからね」
「新選組にしても」
「何時でも刀抜いて斬られるなら」
 江戸市中では抜いただけで切腹であることを考えると全く違う、それこそ別の国みたいな話である。
「今で言うとね」
「マシンガンよね」
「少なくとも拳銃をね」
「何時でも撃って射殺出来るのね」
「そんな風だよ、まあブラジルなら普通かな」
「だって相手もナイフどころか」
 本当にそれどころかだ。
「拳銃持ってるから」
「警察の方も」
「本当にね」
 それこそというのだ。
「重装備なのよ」
「アメリカでも威嚇射撃なしに撃てるし」
 この国らしいと言えばらしいだろうか。
「お国柄の違いだね」
「そうね、しかし新選組ってお話聞いてると」
 ニキータさんはここでこうも言った。
「ヤクザ映画にもね」
「思えるんだ」
「違うかしら」
「まあ結構ね」 
 ある本を読んでいるとだ、新選組は武士の世界だけれどだ。もっと言えば武士になろうとした人達も多かった。
「切った張った、闇討ちとか」
「裏切り裏切られで」
「お酒に女の人も絡むし」
 そして同性愛もだ。 
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