八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百三十六話 女子サッカー部の屋台でその九
「あと友情とか絆とか」
「そうそう、それがね」
「ヤクザ映画みたいっていうんだね」
「僕そうも思ったよ」
こう僕に話してくれた。
「実際同課は知らないけれど」
「まあね、ヤクザ屋さんの世界も切った張ったで」
「裏切りもあって」
「近いっていうと」
これがだ。
「近いかもね」
「そうよね」
「映画だとヤクザ映画に出た人がね」
「新選組の人やったりするの」
「そうしたこともあっただろうし」
時代劇とヤクザ映画でだ。
「昔は時代劇が多くて」
「映画でも?」
「それが減ってきて」
「ヤクザ映画になっていったの」
「それで役者さんもね」
次第にだ。
「時代劇からヤクザ映画ってなって」
「新選組でもなのね」
「そうもなっていったから」
これも映画の歴史だ、昭和の一時期本当にヤクザ映画が流行った。東映ではこれを不良路線とか言ったらしい。
「役者さんも」
「重なるの」
「そうした時代もあったよ」
「成程ね」
「まあテレビだとね」
ドラマだとだ。
「ヤクザものはないし」
「映画だけね」
「今じゃ映画でもないしね」
そして地上波放送つまりテレビでもなくなった。
「時代劇は出来るけれどね」
「新選組も」
「そう、そしてね」
それでというのだ。
「テレビだとね」
「重ならないのね」
「現代もの出ている人がね」
「時代劇にも出る」
「そうした感じだよ」
「今の日本はそうなのね」
「うん、まあ最近テレビもね」
「ドラマ少ない?」
「時代劇もね、何かもう」
テレビを点けるとだ。
「面白くないからね」
「バラエティ番組ばかりよね」
「ドラマは九時からでね」
おおむねそうなっていると思う。
「七時とか八時は」
「そんな番組ばかりよね」
「昔は時代劇やったりアニメとか特撮とか」
「そういうのやってたの」
「朝も子供番組とかして」
ポンキッキとかだ。
「面白かったのに」
「それがもう」
「あんな風だよ」
本当にバラエティ番組ばかりだ、面白くもない。
「だからね」
「テレビあまり観ないのね」
「うん、時代劇もないしね」
「昔は多かったのよね」
「もう八時台は」
それこそだった、かつては。
「毎日みたいにあったけれど」
「今はその時間もね」
「バラエティ番組ばかりだから」
クイズ番組も結局お笑い芸人とかが出ているからバラエティ番組と変わらない、視聴者の人が参加する番組も減った。
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