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夢幻水滸伝

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第百話 異世界の人口その二

「この世界は広くて砂漠地帯も少なくて川も多いし浮島のこともあるけれど」
「まさか北極の上に物凄い数の浮島達があってそこに五億もおってな」
「地下世界があってそこに二十五億人もいるとかね」
「凄い人口になってるわ」
「そこにインドが十五億でロシアが二億、中央アジアやアラブが三億で欧州が五億」
「合わせて九十五億か」
「物凄い数だね」
「世界の面積が五倍で浮島も地下世界もあって地形も好条件がそろってて技術も確立されてて死んでも蘇る」
 こうした諸条件が揃ってというのだ。
「これだけの人口やな」
「それで環境も保護されてるし」
「ええ世界ではあるわ」
「そうだね」
「そや、それで北極や地下世界の星の連中も太平洋に入るっていうしな」
「そう言ってこっちに来てるからね」
「若し太平洋を統一したらや」 
 魯が言ってきた。
「おいら達は九十五億の人を治めるんやな」
「それだけの人口をどう治めるか」
 郭は食べつつ言った、今食べているのは豆腐だ。
「物凄い課題だね」
「そやな、本当にな」
 ここで言ったのは施だった。
「それも世界を救うことかもな」
「はい、考えてみますと」
 即座にだ、巴が言ってきた。
「世界をどう治めるかもです」
「世界を救うことやな」
「そうなります」
 まさにというのだ。
「やはり」
「そやな、ほな太平洋の覇権を賭けた戦の後は」
「九十五億の人口と広大な土地、様々な混在している種族と」
「そして地下世界と浮島な」
「そういったものをどう治めるか、ですね」
「正直中国だけでかなり大変や」
 施はこの事実を今口にした。
「実際な」
「そこに九十五億の人口とその広大な世界もとなりますと」
「かなり真剣に考えてな」
「治める仕組みも必要ですね」
「ああ、どう治めるか」
「やはり統治システムの問題かと」
 巴は施と羅に述べた。
「それを整えてです」
「やってかなあかんな」
「はい」
 まさにという返事だった。
「九十五億、そして我々の地球よりも広大な国土を治める為の」
「そう考えるとな」
「めっちゃ大変やな」
 羅も施も鍋のものを食べつつ述べた。
「尋常やないで」
「この世界めっちゃ独特やしな」
「モンスターもおるしな」
「あと巨人も出て来るしな」
「そうした諸要素を考えますと」 
 張は鶏肉、よく煮られたそれの味を楽しみつつ述べた。
「統一してからが問題ですね」
「そや、国を守ってな」
「民が平和で豊かに暮らせる」
「叛乱とか飢餓とかもなくてな」
「災害とかにもすぐに対応出来る社会にせなな」
「いけませんね」
「その通りですね、ただ」 
 ここで花華が言ってきた。
「この世界は文明がかなり進んでいます」
「それでかいな」
 まさにとだ、羅は花華に応えた。 
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