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夢幻水滸伝

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第百話 異世界の人口その一

               第百話  異世界の人口
 羅と施を中心とした中国の星の者達は坂口の案内で正倉院でその中にある様々なものを観た日の夜だった。
 自分達の宿で鶏の水炊きを食べつつ酒を飲んでいた、そうしつつ羅は言った。
「こっちの世界の日本酒も美味いな」
「ああ、ここに来てからずっとこの酒飲んでるけどな」
 施が羅に応える、そうしつつ飲んでいる。
「美味いな」
「一旦飲むとどんどん飲めるわ」
「特に鍋とかにな」
「本当に合うな」
「お陰で明日も二日酔いやな」
「それは間違いないな」
「そうなったらあれやな」
 魯は水炊きの中の白菜や葱、茸等を食べつつ話した。
「朝に風呂に入ってな」
「ああ、それで酒抜くんや」
「明日もな」
「それですっきりしてな」
「一日はじめるんや」
「そうしたらええ、ここの宿の風呂はかなり立派や」
 魯も酒を飲みつつ述べた。
「そやからな」
「さっきも入ったけどな」
「明日の朝も入ればええな」
「そや、それでや」 
 さらに言う魯だった。
「今はこの水炊きで飲んでいこな」
「それがいいね、あとね」
 それはとだ、郭が言ってきた。
「さっき本国から届いた報だけれど凄いね」
「ああ、世界人口のことやな」 
 羅は郭に顔を向けつつ応えた。
「凄いな、こっちの世界の人口は」
「僕達が起きた世界より多いからね」
「太平洋それぞれの勢力が確かな勢力圏を確立して人口統計取ったらな」
 自分達の勢力圏即ち自国の人口を把握することは政治の基本中の基本だ、それで太平洋の諸勢力もそれを行ったのだ。
 その結果だ、どの勢力にとっても思わぬ事態がわかったのだ。
「我が中国は十六億人、アメリカは八億人」
「アメリカ僕達の世界よりもずっと人口多いね」
「それでオーストラリアも二億人おるわ」
 施も言ってきた。
「この世界のあそこは砂漠は少なくて中央部の川が穀倉地帯作ってるからな」
「東南アジアも多いしね」
「それで南洋は十億や」
「中南米もそれだけいてね」
「それでアフリカが十七億五千万か」
 魯も言ってきた。
「アフリカが特に多いな」
「アフリカは浮島が特に多くてそこの人口もあるしや」
 施は魯に応えて話した。
「サハラ砂漠はあってもエチオピアとかがナイル川で凄い穀倉地帯になってて西岸もかなりの穀倉地帯や」
「そやからやな」
「物凄い人口になってる、疫病対策も出来てるしな」
「そうした要素が重なってやな」
「あそこは滅茶苦茶な人工になってるわ」
「そういうことやな」
「それで日本が一億七千万だね」
 郭は今自分達がいる国のことも話した。
「やっぱりこっちの世界より多いね」
「そやな、それでカナダが五千万、モンゴルや韓国や台湾や香港とかマカオで一億三千万」
「ここまででも相当だけれど」
 郭はさらに言った。 
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