夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百話 異世界の人口その三
「科学だけやなくてな」
「魔術、錬金術、超能力、法力とです」
「色々な技術があってな」
「その結果工業も進んでいます」
「蒸気機関に鉄道もある」
「しかも貝殻でお互いがどれだけ離れていても連絡が取れます」
「術で瞬間移動も出来る」
羅はこのことも話した。
「そう考えるとな」
「技術的には問題ありません」
「行き来が楽やな」
「はい、空も行き来出来ますし」
花華はこのことも話した。
「そう考えますと」
「中世とかより治めやすいな」
「技術的には最先端の地域で第一次世界大戦レベルかと」
こう言ったのは美蓮だった。
「そこまでいきますと」
「統治も楽やな」
「はい、確かに広大な世界ですが」
「技術をさらに確信させてな」
「そしてです」
「システムも確立させることやな」
「二十世紀の行政システムなら」
それを導入すればというのだ。
「いいかと」
「軍制度もやな」
「そうです、そうすればです」
「治めやすいか」
「そう思いますけど」
美蓮は自分の椀の中にある葱、よく火が通ってしなっとなっているそれを箸に取りつつ羅に話した。
「どうでしょか」
「そやな、それでええな」
「というかそれが一番やろな」
施も同意だった。
「やっぱりこれだけの世界治めよと思ったら」
「技術とシステムはな」
「自分等の世界のな」
「それを入れるべきやな」
こう二人で話した、そしてだった。
施はあらためてだ、こうも言った。
「ほな戦が終わって統一が成ったな」
「すぐにですか」
「その国土を治めるのに相応しい仕組み整えますか」
「そうする、星の連中も勿論他の人材も総動員してな」
そうしてとだ、施は花華と美蓮に答えた。
「学校もどんどん作ってくで」
「今学校はどの勢力も大々的に作っていってますね」
残は鋭い目で述べた。
「幸いにして」
「それをや」
「統一政府としてですね」
「やってくんや」
施は残に答えた。
「これからはな」
「やっぱりそうなりますね」
「それで全土に線路敷いて港も建築するで」
「空船のもですね」
「浮島とか地下世界とかにもな」
そうした場所にもというのだ。
「築いてな」
「そしてですね」
「やってくわ」
こう言うのだった。
「広い世界やけど隅から隅まで遅くても数日で行ける」
「そうしたものを使えば」
「そうしてくで、あと勿論貝殻も使うで」
連絡用のそれもというのだ。
「どんどん造ってな」
「そしてそのうえで」
「世界治めてくで」
「わかりました、そしてですね」
「しっかりした統治の仕組み築いて内政も確かにしてや」
そしてとだ、施は強い声で述べた。
ページ上へ戻る