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夢幻水滸伝

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第九十九話 中原の者達その八

「わし等全員で」
「そうしてですね」
「この世界は絶対に救うだがや」
「その為にこの世界に呼ばれたのですから」
「このことは絶対だがや」
 こう言うのだった。
「最後の目的は決まっているだがや」
「その通りですね」
「巨人が関係しているかも知れないですね」
 金が考えつつ述べた。
「彼等が」
「それは間違いないのでは」
 莫は金にどうかという顔で述べた。
「巨人はいつも神出鬼没でして」
「いきなり出て来て暴れて」 
「何もかもを破壊するので」
「関係がないとは」
「あまり思えないですね」
「それは皆思うことですし」
 郁も述べた。
「実は僕ちんもですし」
「そう思っていますね」
「そうですし」
 まさにとだ、郁は莫に述べた。
「あれだけ壊しまくるのは充分この世界の危機ですし」
「というか他に何があるか」
 王も腕を組み首を傾げさせつつ話に加わった。
「一体」
「王もそう思うですし」
「そもそも連中は普段何処におるんや」
 王は自分が疑問に思っていることを話に出した。
「一体」
「それも謎ですし」
「煙みたいに出て来る」
「生体がわからないことは」
 紅美も述べる。
「気になりますね」
「一切がわからない」
 文字通りにとだ、屈も述べた。
「それだけに世界の危機との関係を考える」
「そうなるのは当然にしても」 
 それでもとだ、茅も述べた。
「関係ないとはとても思えへんであるな」
「そうだがや、しかしおみゃあさん達全員日本語は関西弁だぎゃな」
 坂口は名古屋弁で言葉のことも指摘した。
「そこはわしと違うだがや」
「坂口さんは名古屋弁ですね」
「そうだがや」
 その通りだとだ、坂口は陳に答えた。
「織田信長さんも使っていた由緒正しい方言だがや」
「あちらの言葉ですね」
「そうだがや、しかし」
「しかしとは」
「何か太平洋とアフリカの星の奴は関西弁ばかりだがや」
「最初に入ったのがこちらでしたので」
 それでとだ、陳は坂口に答えた。
「ですから」
「言葉はこっち、関西の言葉になっただがや」
「そうです、関西弁ですね」
「そうなっただぎゃな」
「これが欧州やロシア、インド、中近東では違いますが」
「あの連中は何か関東組と付き合い深いだぎゃ?」
「そうかも知れないですね」
 こう坂口に話した。
「五騎星の方々は関西弁のニュアンスがないですね」
「一切ないだがや」
 坂口が見てもだった、このことは。
「それは」
「そうですね」
「他の欧州の連中もだがや」
「そして中近東も」
「それで例の枢軸もだがや」
 ロシアとインドのそれもとだ、坂口も述べた。
「関西弁はないだがや」
「左様ですね」
「名古屋弁もないだがや」
 こちらの言葉もというのだ。 
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