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夢幻水滸伝

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第九十九話 中原の者達その七

「特にエカチェリーナ嬢はだぎゃ」
「普段は違うのですね」
「至ってもの静かで上品で温厚な娘だがや」
「そうですか」
「お嬢様だがや」
 そうだとだ、坂口は茅に話した。
「あれで」
「そうですか」
「だから普通に友達としてはだぎゃ」
「言い方ですか」
「雷帝もそうだがや」
 タゴール、彼もというのだ。
「あれでだがや」
「良心的な人ですか」
「紳士だがや」
 そうだというのだ。
「あいつも」
「そうですか」
「だから安心するだがや」
「わかりました、ではその時は」
 茅は坂口のその言葉に頷いた、それでよしとした。
 しかしここでだ、陳が言ってきた。
「太平洋、アフリカを統一しまして」
「それからだぎゃな」
「はい、どうするかですが」
「それはもうわからないだぎゃ」
「先のことは、ですか」
「先の先の先だがや」
 それ位のことだとだ、坂口は陳に話した。
「まず太平洋とアフリカの戦でだがや」
「そしてですね」
「内政もだがや」
 このこともあるというのだ。
「太平洋、アフリカの内政をしっかりしてだがや、巨人が出ても」
「あの連中ですか」
「何とかするだがや」
 そうしなければならないというのだ。
「今は太平洋とかには出ていないだがや」
「中央アジアやアラブに集中している様ですね」
「それでこっちは落ち着いているだぎゃが」
 それでもとだ、坂口は言うのだった。
「油断大敵だがや」
「神出鬼没な連中ですから」
「また何時出て来るかわからないだがや」
 だからだというのだ。
「ここはだがや」
「絶対にですね」
「油断出来ないだがや」
 坂口は陳に真剣な顔で話した。
「それも絶対にだがや」
「確かに。あの連中はいつも神出鬼没で」
 今度は緑麗が言ってきた。
「しかも他のモンスターとは比較にならない強さです」
「一体一体がドラゴン並だがや」
「普通に倒せるのは我々だけです」
「それでだがや」
 坂口は緑麗にも話した、
「連中のことも考えないといけないだがや」
「そうしてだからですね」
「太平洋とアフリカを統一してそこから何処と戦うか」
 それはというと。
「まだ全く考えられないことだがや」
「不確定要素が大きいということですか」
「そうだがや」
 坂口は緑麗に即座に答えた。
「まさにだがや」
「そうなりますか」
「だからぎゃ」
「まだ何も言えないですか」
「そうだぎゃ、しかし」
「しかしとは」
「この世界を脅かすものは突き止めるだがや」
 このことは絶対にとだ、坂口は中国の星の者達に言った。 
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