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夢幻水滸伝

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第九十九話 中原の者達その六

「今があるだがや」
「反省ですね」
「そうだがや、親会社が最低だとだがや」
「それでチームは駄目になる」
「政権と軍と同じだがや」
「そう考えるとわかりやすいですね」
 郁も納得した。
「スポーツチームのことは」
「どちらもですね」
 莫もこの話に加わった。
「軍のことも」
「その通りだがや、だから巨人のフロントが政府とになるとだがや」
「その国の軍隊は弱くなりますね」
「ファンにとっては最悪の軍隊だがや」
「そしてアンチにとっては」
「わしはあのフロントにずっといてもらいたいだがや」
 坂口は心から言った。
「無能な敵は最高の見方だぎゃ」
「それは真理ですね」
 莫も頷くことだった。
「どの世界でも言えますね」
「そうだがや、だからだがや」
 坂口はここで明るい笑顔になってだった、今自分と共にいる中国の九人の人の星の者達について言った。
「おみゃあさん達とのことは一度苦労するだがや」
「戦になればですね」
 王がその時のことを話した。
「その時は」
「まさにその時だがや」
 坂口も笑って答えた。
「わし等は苦労するだがや」
「それはこちらもです、坂口さん達は必ず後で味方になってくれますが」
 それでもとだ、王も坂口に話した。
「しかしその前にです」
「太平洋とアフリカの覇権を賭けてだぎゃ」
「戦をしますから」
「今はその話をする為にこの平城京にいるだがや」
「太平洋の星の者達が集まって」
「だからだぎゃ」
 それ故にというのだ。
「わしとしてもだがや」
「そのことはですね」
「厄介だと思っているだがや」
「お互いにそうですね。ですが」
 紅美は坂口に真面目な顔で述べた。
「それは仕方のないこと」
「戦の時はだぎゃな」
「真剣に戦いましょう」
「わかっているだがや」
「そしてその後で」
「仲間になるからだぎゃ」
「力を合わせていきましょう」
 紅美はその時のことも話した。
「是非」
「そうするだがや」
「これは太平洋とアフリカの星の者全員ですが」
 それでもとだ、屈が言ってきた。
「友として仲良く出来そうですね」
「わしもそう思うだがや」
「そうですね、ですがどうもインドやロシアになりますと」
「枢軸だぎゃな」
「ダゴールさんとトルスカヤさんもそうですが」
「下におる連中もだぎゃ」
「怖い感じがして」
 それでというのだ。
「お友達になれそうもないですね」
「噂では普段はもの静かで温厚とのことですが」
 茅も言ってきた。
「本当にそうでしょうか」
「実際にそうだがや」
 その通りだとだ、坂口は茅の疑問に答えた。 
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