八条学園騒動記
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第五百二十一話 おもちゃ屋の二階その五
「あたし観てないけれど」
「ネットの動画でも出てるから」
「それを観たらなのね」
「洒落にならない位腹立つから」
そんなものだというのだ。
「さっき言ったけれど」
「ゲーム画面を殴り飛ばしたくなる様な」
「実際に観た瞬間ゲーム画面を座っていた椅子で思いきり殴って」
「ゲーム機潰れたでしょ」
「弁償した人いるとかね」
「それは都市伝説でしょ」
流石にとだ、パレアナはこの話は否定した。この時代でもこうした話は巷に溢れ返っているのだ。そうして人々の娯楽の一つとなっている。
「幾ら何でも」
「僕もそう思うけれど」
「それでもなのね」
「こうしたお話が出る位ね」
「普通のエンディングはなのね」
「観ていて腹立つんだ」
「やっとクリアしたと思ったら」
その時にというのだ。
「思いきり馬鹿にして煽ってくるから」
「そんなのだからね」
それでというのだ。
「そんなお話も出たんだ」
「意地悪いメーカーね」
「けれどね」
「真エンドは凄いから」
「ちなみに抗議への潮対応も有名だよ」
「そっちも酷いのね」
「そうなんだ、けれどね」
そんなメーカーだがというのだ。
「真エンドはいいから」
「何かそう聞いたら」
パレアナもわかってきて言った。
「あえてね」
「わざとだよね」
「クソゲーメーカーになってる感じあるわね」
「そう言われてるよ」
「企業戦略としてそうしてるのね」
「わざとクソゲー出して」
ゲームバランスが極めて悪いという意味でというのだ。
「それでね」
「ユニークな戦略ではあるわね」
「それでその戦略が当たってるみたいで」
「企業としてやっていけてるのね」
「そうなんだ」
実際にというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「そう、そしてね」
それでとだ、ジミーはさらに話した。
「僕も今こうしてね」
「プレイしてるのね」
「そうなんだ」
実際にと言うのだった。
「あえてね」
「面白い優しいゲームだけがゲームじゃない」
「そうなんだ」
「そうした経営戦略もあるのね」
「そういうことだね」
「成程ね」
「炎上商法もやってるし」
こちらもというのだ。
「さっき言った通りね」
「ああ、ネットでね」
「そう、あえて叩かれる様に」
「そうした態度取って」
「注目されるのもね」
「商法だから」
その一つだというのだ。
「だからね」
「経営も成り立ってるのね」
「注目されないと」
そもそもというのだ。
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