八条学園騒動記
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第五百二十一話 おもちゃ屋の二階その二
彼の案内で店に入った、店は様々なおもちゃ赤ちゃんのものやアニメや特撮のそれもあった。そうして。
木造の階段を上がって二階に入るとそこも木造で。
ジミーが言った通り十位の座って遊ぶゲーム機があってだった、そのうちの七つ位で人が遊んでいた。
その状況を見てだ、パレアナはジミーに言った。
「思ったよりもね」
「広いっていうんだね」
「そう感じたわ」
「おもちゃのスペースがね」
「二階は全部ゲーム機だと」
「これ位になるんだ」
その広さはというのだ。
「それでだよ」
「広く感じるのね」
「そうなんだ」
「成程ね」
「じゃあ何をして遊ぶか」
「ああ、あたしはね」
パレアナはジミーに笑って話した。
「本当にね」
「クソゲーはしないから」
「だからね」
それでというのだ。
「観てるだけよ」
「それだけなんだね」
「そうさせてもらうわ」
「じゃあ僕が遊ぶね」
「そうしてね」
「このね」
ジミーは空いているゲーム機の一つの画面を観て言った、画面では一面を進めていて適当にやられるまでが出ていた。
「リムルガルドっていうゲームがね」
「クソゲーなのね」
「そうなんだよ」
これがというのだ。
「かなりね」
「そうなのね」
「敵が詐欺みたいに強くて」
それでというのだ。
「こっちが弱くてね」
「それでなのね」
「所謂ムリゲーなんだよ」
そうしたゲームだというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「あまりにも敵が強くてしかも」
それに加えてというのだ。
「普通にやったらトゥルーエンディングに行けないんだ」
「そうなの」
「そう、これがね」
「じゃどうしたらトゥルーエンディングに辿り着けるの?」
「それがね」
ジミーはパレアナに話した。
「敵のボスの戦艦が一ステージの最期に絶対に出て来るけれど」
「その戦艦に何かあるの」
「うん、絶対にね」
ジミーはさらに話した。
「強力な武器があって」
「戦艦を倒したら出て来るの」
「いや、戦艦の中に入って」
「そこもステージなの」
「そのステージをクリアーしたら」
「武器が手に入るのね」
「その武器を全てゲットして」
各ステージのボスである戦艦達をというのだ。
「それでね」
「ラスボスを倒すの」
「ノーミスでいかないと駄目なんだ」
「ノーミスって」
パレアナの顔がうわ、としたものになった。そのうえでの言葉だった。
「幾ら何でも」
「難しいよね」
「そのゲーム自体が難しいのよね」
「鬼ゲーって言われてるよ」
「それでそんな条件があるから」
「真エンドにはね」
「だからなのね」
パレアナはここまで聞いて理解して頷いた。
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