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八条学園騒動記

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第五百二十話 クソゲーコーナーその十二

「ゲーム制作出来ないでしょ」
「けれどそれをやって」
「それも凄いわね」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「バグだらけのゲームになって」
「まあそうなるでしょうね」
 パレアナも容易に想像が出来たことだった。
「普通に」
「それで見事ね」
「そのゲームもなのね」
「クソゲーオブザイヤーに輝いたんだ」
「スタッフ三人って時点で凄いわね」
「ちなみに大手おもちゃ会社のグループ企業だよ」
 ジミーはそのメーカーのことをさらに話した。
「そのおもちゃ会社はいいおもちゃ出すけれど」
「ゲームはなのね」
「資金もある筈なのに」
「親会社がいいから」
「それなのにね」
「スタッフ三人とかなの」
「そうしたこともするし」
 それでというのだ。
「とにかくね」
「クソゲーの王者なのね」
「そうしたメーカーだから」
「クソゲーの世界も色々ね」
「そうだよ、だからわかるよね」
「あんたがどうして夢中なのか」
「そのことが」
 こうパレアナに言うのだった。
「わかったよね」
「ええ、クソゲーも歴史と味わいがある」
「そうしたジャンルなんだ」
「あたしには関係ないお話だけれど」
 パレアナの趣味としてはだ。
「そうだけど」
「それでもだね」
「今回は観させてもらうわ」
「じゃあアーケードだけれど」
 このy残る限定だが、というのだ。
「是非ね」
「そのクソゲー達をっていうのね」
「観てね」
「そうさせてもらうわ」
 パレアナはジミーの言葉に頷いた、そうして彼と共にそのおもちゃ屋に向かうのだった。何処かうきうきとしつつ。


クソゲーコーナー   完


                2019・4・16 
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