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八条学園騒動記

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第五百二十話 クソゲーコーナーその十一

「一緒の会社なんだよね」
「ああ、それはね」
 パレアナはジミーのその話には納得して頷いた。
「同じ人達が制作するから」
「それじゃあね」
「同じ会社からね」
「クソゲーが出るね」
「そうなるわよ、多分」
 パレアナはこうも言った。
「クソゲーオブザイヤーも」
「同じ会社が続けてとかね」
 そうしたこともというのだ。
「やるから、十年連続受賞とか」
「十年なの」
「そう、十年ね」
「それはまたね」 
 その話にはだ、パレアナも驚いて言った。
「凄いわね」
「普通出来ないよね」
「十年連続受賞とか」
 その驚いた顔で言うのだった。
「幾ら何でもね」
「そうだよね」
「一年でも相当だよね」
「そうだけれど」
「それがなのね」
「本当にね」
「十年連続なのね」
「それで受賞したんだ」
 そうしたというのだ。
「偉業と言われてるよ」
「そんな偉業達成するとか」
「凄いゲームメーカーもあるね」
「神が揃ってるメーカーね」
「そうだね、十一年目もね」
 それもというのだ。
「期待されてるよ」
「凄いわね、けれど」
「ああ、そこまでクソゲー出しててだね」
「よく会社潰れないわね」
「それなりに売れてるからね」
「クソゲーでもなの」
「どんなクソゲーかマニアを期待させてくれて」
 そうしてというのだ。
「期待を裏切らないから」
「だから売れてるのね」
「そうなんだ」
「何か本当に神ね」
 パレアナもその話を聞いて言った。
「凄いメーカーもあるものね」
「それも常にダントツでね」
「オブザイヤーの投票に」
「二位以下を大きく引き離してるから」
 十年連続でというのだ。
「凄いんだよ」
「まさに神メーカーね」
「そのメーカーは家庭用ゲームで」
「アーケードは出してないの」
「そうなんだ、野球ゲームをスタッフ三人で作ったりとか」
「三人だと」
 幾ら何でもとだ、パレアナはまた言った。 
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