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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百三十三話 池田屋騒動その十

「どうやらね」
「そうなのね、やっぱり」
「うん、そうした人達もいるから」
 知識人や政治家にだ。
「マスコミにもね」
「それは酷いわね」
「そんな人達もいることは」
 まさにだ。
「よく覚えておかないといけないんだ」
「日本にいたら」
「そうなんだ、残念なことにね」
「本当に残念なことね」
「そんな人達は」
 実際にだ。
「誰かわかって」
「その言うことは無視する」
「そうしないと駄目だよ」
「日本はいい国なのに」
 ニキータさんは眉を顰めさせて言った。
「それでも変なところもあるわね」
「学者とかマスコミの人達の中にはね」
「そんな酷い人達もいて」
「それでね」
 そのうえでだ。
「変なことを言い回ってね」
「悪影響を与えてるのね」
「テレビなんか特に酷いから」
 新聞や雑誌よりもだ。
「だから僕変な番組は観ないんだ」
「そうしてるのね」
「さもないとね」
「騙されるのね」
「騙されて」
 そしてだ。
「最悪ね」
「北朝鮮に行った人みたいに」
「取り返しのつかないことになるから」
 本当にだ。
「そうなるからね」
「最初から気をつけないと駄目ね」
「うん、それも知らなくてじゃなくて」
「知ってて騙しにくるのね」
「尚且つ責任も取らないから」
 本当に最悪と言っていい。
「そんな人達もいるんだ」
「犯罪じゃないの?」
「犯罪かな、法律にはね」
「触れてないの」
「そうじゃないかな」
 僕もこのことはわからない、法律にそこまで詳しくないからだ。
「けれど少なくともね」
「人間としては最低よね」
「死んだら絶対に地獄に落ちるよ」
 僕は断言した。
「間違いなくね」
「そうなるわよね」
「地獄に落ちないと」
 どう考えてもだ。
「おかしいよ」
「人を騙して地獄に送ったから」
「自分自身もね」
 因果応報、この言葉通りにだ。
「地獄に落ちるよ」
「そうよね、キリスト教の地獄だと」
「あれだよね、ダンテの神曲にある」
「ああ、あの八つあるね」
「あれだよね」
「一番奥に三つの顔がある魔王がいるね」
 魔王ルチフエロがいてそうしてユダやブルータスといった欧州で最悪の悪人とされる者達を咥えている。
「あの地獄ね」
「キリスト教徒でも落ちるよね」
「というか落ちないと」
 それこそだ。 
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