八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百三十三話 池田屋騒動その一
第三百三十三話 池田屋騒動
僕はニキータさんのクラスである一年D組にも入った、するとそこではライブをしていた。そのライブを観てだった。
僕はニキータさんを見付けてそれで彼女に声をかけた。
「あの、曲は」
「オリジナルだよ」
ニキータさんは僕に笑って答えてくれた。
「軽音楽部の娘のね」
「このクラスのだね」
「そう、その娘がね」
「作った曲なんだ」
「作詞作曲両方ね」
「そうだったんだ、凄いね」
僕はニキータさんにこうも言った。
「あんな曲を考えるなんて」
「それで作るなんてっていうんだね」
「いい曲だったよ」
歌詞もリズムもだ。
「本当にね」
「僕もそう思うよ」
ニキータさんは僕に笑顔のままで答えてくれた。
「池田屋騒動をよく曲にしたね」
「今回の文化祭はテーマが幕末か維新で」
「それでなんだ」
「そう、その娘が曲作ってくれて」
「ああしてだね」
「池田屋騒動を音楽にしたんだ」
「普通そんなの出来ないと思うけれど」
池田屋騒動を音楽にしようとかだ。
「よくやったね」
「その娘ラブソング作らないから」
「音楽ってそれが多いけれど」
「それがね」
「ラブソングを作らなくて」
「それでなのよ」
「ああしてだね」
僕はまた言った。
「池田屋騒動にしても」
「作ったのよ」
「そうなんだね」
「他の曲もあるから」
「池田屋騒動以外にも」
「新選組それぞれの人の曲とかね」
「近藤勇さんとか」
「そう、あの人の曲も」
そちらもというのだ。
「作ってくれたのよ」
「それで歌うんだ」
「あと土方歳三さんと沖田総司さんも」
新選組といえばまさにこの三人だろう。
「曲あるよ」
「沖田総司はね」
「欠かせないわよね」
「新選組で一番人気かな」
僕は思うにだ。
「あの人は」
「だからね」
「あの人の曲もなんだ」
「作ってくれて」
そしてというのだ。
「勿論志士の人達も」
「じゃあそこには」
僕もすぐにわかった。
「坂本龍馬さんの曲もかな」
「あるわよ」
しっかりと、という返事だった。
「当然ね」
「やっぱりそうだよね」
「それで一番人気よ」
ニキータさんは僕に話してくれた。
「幕末の曲の中でも」
「やっぱりそうだね」
「もう幕末の人っていうと」
それこそというのだ。
「何といってもね」
「あの人っていうんだね」
「そう、そしてね」
そのうえでというのだ。
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