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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百三十二話 好漢は心からその十三

「観てびっくりしたよ」
「この人も魔球でござるな」
「まさにね」
 こう言うしかなかった、この人の場合も。
「魔球は実在するんだよ」
「そうでござるな」
「要するにとんでもないボールがね」
「魔球でござるな」
「そうなんだ、ダルビッシュ投手のシンカーも」
 本当に観て驚いた、あれは嘘だと思う。
「魔球だよ」
「そうでござるな」
「まあ魔球を投げるピッチャーは」 
 それはだ。
「いるんだよ」
「実際にでござるな」
「そうだよ、そのマー君もそうだし」
「ううむ、漫画のことだけではないでござるか」
「漫画の魔球はね」
 僕はマルヤムさんに笑ってこの話をした。
「あれはまあ漫画で」
「有り得ないでござるな」
「昔の魔球漫画は凄かったから」
 野球よりもそっちの方が主題だった位だ、アストロ球団なりくりくり投手なりがその代表と言っていいだろう。
「あれはあくまで漫画だよ」
「そうでござるな」
「実際の魔球は」
「また別でござるな」
「とんでもない変化球でストレートも」
「その球種もでござるな」
 一番オーソドックスなものだ。
「魔球になるでござるな」
「大谷投手のストレートは」
 最近バッター一本になるとのことだけれどここではピッチャーとしてのこの人のことを考えて言う。
「もうね」
「魔球でござるな」
「うん、一六五キロなんて」
 そこまでのスピードだとだ。
「もう魔球だよ」
「だから日本ハムを優勝させられたでござるな」
「桁が違うから、ただ」
「ただとは」
「この人もマー君もダルビッシュ投手も敵だった」
 チートと言うしかないこの人達をだ。
「ソフトバンクはね」
「大変でござるな」
「凄い戦力なのに」
「その戦力を覆す位の怪物でござるな」
「それだけの強敵がいつも出て来て」 
 それでだ。
「連覇は阻まれてるんだよ」
「そうでござるか」
「幾ら戦力があっても」 
 ソフトバンクのその大戦力でもだ、はっきり言って十二球団でもトップクラスなのは間違いない。攻守走全てにおいて違う。 
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