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八条学園騒動記

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第五百十八話 齧歯類の話からその一

                齧歯類の話から
 パレアナが出してきたスマホには一枚の画像があった、その画像はというと。
「西遊記じゃないね」
「ええ、これは封神演義のね」
「そのイラストだね」
 見ればそれは昔の中国の服を着た美青年だ、その美青年が棒を持っている。
「これは」
「これ太公望よ」
「そのお話の主人公だね」
「ええ、このお話でも色々生きもの出て来るのよね」
「そうなんだ」
「仙人でも」
 物語の主要人物である彼等もというのだ。
「人間以外から仙人になるから」
「へえ、それはね」
「知らなかったのね」
「うん、というか仙人になれるのって」
 どうかとだ、ジミーはパレアナに自分が思っていた仙人のことを話した。
「人間だけだってね」
「思っていたのね」
「そうじゃないんだね」
「ええ、あのお話だとね」
 封神演義ではというのだ。
「狐や琵琶もなるし」
「琵琶って楽器の」
「そう、お猿さんだってなるしね」
「そこ孫悟空みたいだね」
「そうでしょ、二郎真君も出て来るし」
 西遊記に出て来てこの物語にも出て来るのだ。
「名前は違うけれどね」
「そうなんだね」
「神様も被っていたりするのよ」
「まあ中国のお話だと」
「ええ、神様は重なるわ」
 それで太上老君も出て来るのだ。
「道教の神様がね」
「成程ね」
「それでね」
 パレアナはさらに話した。
「生きものやものも仙人になって」
「仙術使うんだ」
「宝貝って道具もね」
「何か生きものから仙人になるんだったら」
 それこそとだ、ジミーはそのことからあらためて述べた。
「西遊記みたいだね」
「そうでしょ」
「そこはやっぱり中国だね」
「同じ国よね」
「そうだね」
「だから栗鼠も」
 パレアナが飼っているこの生きものもというのだ。
「若しかしたらね」
「仙人になっているかも知れないんだね」
「生きものが仙人になるなら」
 それならというのだ。
「だからね」
「それだったら栗鼠もだね」
「鼠も出てたと思うし」
「中国って結構鼠出ない?」
「だって干支だから」
 これになっている生きものの一つだからというのだ。
「それでよ」
「よく出るんだね」
「それで栗鼠もね」
「出ているかも知れないんだね」
「風神演義にね」
 そうだというのだ。
「若しかしたらだけれど」
「出てるかどうかは」
「このお話も長いから」
「読んでもだね」
「登場人物も宝貝も多くて」
 それでというのだ。 
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