八条学園騒動記
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第五百十七話 シマリスの餌その十
「豹とか虎ってきたから」
「ええ、同じネコ科だからね」
「それでだね」
「ライオンかなって思ったけれど」
「そう、一大王ね」
三大王のリーダー格だ、この三人の魔王との戦いもまた西遊記においては見せ場となっているのだ。
「あの敵がネコ科だし」
「それでだね」
「出てるっていえばね」
「出てるね」
「そう思えるわね」
「まあ猫自体はだけれどね」
「考えてみたら虎は」
今話に出たこの生きものはというと。
「干支にいるわね」
「ああ、鼠と一緒だね」
「あと干支に犬もいるわね」
「しっかり出てるね」
「そうよね、考えてみたら」
「そうだね、まあ西遊記って登場キャラクター多いね」
ここまで話してだ、ジミーはしみじみとして言った。
「それにしても」
「そうね、本当にね」
「三国志や水滸伝も多いけれど」
「西遊記もね」
この物語もというのだ。
「凄く多いわね」
「そうだよね」
「何百人っているわね」
「それはかなりだね」
「それだけ多いと」
それこそとだ、ジミーはまた話した。
「一々覚えていられないね」
「ええ、だから私も最初から最後まで読んだけれど」
「それでもだね」
「覚えきれていないわ」
「登場人物が多過ぎて」
それでというのだ。
「それでね」
「やっぱりそうだね」
「大作で面白いけれど」
「キャラクターは覚えきれないんだね」
「一回読んだ位だと」
とてもというのだ。
「無理よ、ガイドブックみたいな本もあるから」
「そっちも読んで」
「それで理解していくお話よ」
「そこも三国志や水滸伝と一緒だね」
「水滸伝なんて主要人物だけで百八人よ」
これだけいるというのだ。
「あと晁蓋って人もいるけれど」
「ああ、その人は百八人じゃなかったね」
「主役の一人だけれど
ただし物語中盤で戦死してその敵討ちの話もある。
「そうなのよ」
「それが不思議だね」
「何でかね」
「晁蓋さんは主役なのに」
「百八人には入っていなくて」
パレアナはさらに話した。
「もっと上みたいな」
「そんな立場なんだ」
「そうなの、あと妖術とか出て来るから」
「それは西遊記と同じだね」
「三国志でも出て来るわよ」
妖術、それはというのだ。
「三国志演義だとね」
「演義は物語だからね」
「妖術も出るの」
仙人が出て来たり主人公の諸葛亮孔明も使う。
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