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八条学園騒動記

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第五百十七話 シマリスの餌その五

「よかったけれど」
「栗鼠と全然違うね」
「鳥類だしね」
「大きさも外見、特に模様がね」
「それでもね、思うのよ」
 まさにと言うのだった。
「この鳥なら蛇でもね」
「家に入ってきても怖くないね」
「だって孔雀もね」
 この鳥もとだ、パレアナはジミーに話した。
「蛇の天敵だから」
「そうだったね」
「外見は奇麗だけれど」
「蛇や害虫を食べてね」
「強いのよね」
「だから仏教で仏様にもなってるね」
「孔雀明王にね」
 明王では珍しく顔が憤怒ではない、孔雀の蛇や虫を食べて毒を退ける力を仏とした明王とされている。
「なってるわね」
「そうだね」
「それで孔雀ならね」
「お家に蛇が来ても」
「怖くないけれど、蛇って天敵多いし」
「今話したけれど多いね」
「特に鳥に弱いみたいね」
 パレアナはジミーと話しつつこのことに気付いた。
「空から襲われるから」
「どうしようもないんだね」
「蛇としてはね」
「じゃあ烏に襲われたら」
 ジミーは鳥と聞いてこの鳥を思い出して言葉に出した。
「ひとたまりもないね」
「烏は特に怖いかもね」
「そうだよね」
「烏は頭いいしね」
「素早いし」
「だからね」
 それでというのだ。
「蛇にとってはね」
「烏は特にね」
「怖い天敵だね」
「そうでしょうね」
「じゃあパレアナ烏飼う?」
 ジミーは笑ってパレアナに話した。
「そうする?」
「それじゃあ神様じゃない」
「ああ、エウロパの」
「アポロンとかオーディンとか」
 どちらも烏を従者としている、オーディンは二羽の烏だけでなく二頭の狼も従者として傍に従えている。
「ああした神様がね」
「従者にしてるね」
「キリスト教では不吉だったと思うけれど」
 よく魔女の使い魔に使われている。
「あっちの他の宗教じゃね」
「神様の従者ね」
「あと日本でも」
「ああ、八咫烏」
 パレアナは日本の烏と聞いてすぐに述べた。
「三本足のね」
「あの烏がいるね」
「日本は何でも神様になる国だけれど」
「さっきお話した蛇でもね」
「お酒の神様だね」
「三輪神社がそうみたいね」
 この時代でもこの神社は存在している、他の有名な神社もである。ただし場所は移転していたりする。
「どうやら」
「そうだね、それで烏もね」
「八咫烏が神様で」
「ちゃんと祀られてるみたいだね」
「その神社もあるのね」
「じゃあ栗鼠も」 
 ジミーはパレアナのペットの話をした。
「神様なのかな」
「そうじゃないの?というか鼠は」
「栗鼠のお友達みたいなものだね」
 同じ齧歯類だからだ。 
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