| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百十七話 シマリスの餌その三

「あまり二日酔いが酷いとお湯にも入って」
「お酒抜いて」
「皆とそこは同じだね」
「それ私もだしね、あとね」
「あと?」
「チップマックは飲まないから」
 飼っているシマリスはというのだ。
「一応言っておくわね」
「動物にお酒は禁物だからね」
「実際ツチノコも飲まないし」
 地球では未確認動物だった蛇だが惑星によっては棲息しているのだ。
「あの蛇もね」
「ああ、ツチノコというか蛇はね」
「そんなお話あるけれど」
 それが実はというのだ。
「飲まないしね」
「爬虫類自体がそうだよね」
「ええ、それにツチノコはいびきもね」
「かかないよね」
「やっぱり爬虫類だから」
 この種類の生きものだからだというのだ。
「別にね」
「そうしたことはないね」
「何かツチノコって変なお話多いけれど」
 そのほぼ全てが日本発祥だ。
「毒のある種類はあっても」
「大抵は違うね」
「だっておかしいでしょ」
「蛇なのにお酒飲んでね」
 現実世界の蛇がというのだ。
「それにいびきとか」
「どう考えてもね」
「そうだね」
 ジミーも頷くことだった。
「言われてみれば」
「いびきをかくのは」
 この生きものはというと。
「哺乳類でしょ」
「哺乳類だけのことだね」
「犬や猫もいびきかくけれど」
「どちらも哺乳類だからね」
「だからいびきをかくけれど」
「ツチノコは蛇よ」
 つまり爬虫類だというのだ。
「それなのによ」
「いびきかくとか」
「絶対にないから」
「だからだね」
「ツチノコへの色々なお話はね」
 それはというのだ。
「その殆どがおかしいのよ」
「デマだね」
「というか変なお話よね」
「うん、ツチノコの形はかなり変わってるけれど」
 それでもと言うのだった。
「生態まで蛇じゃないとかね」
「形はともかくよ」
「それはないね」
「そう、ちなみにツチノコは蝮の仲間だから」
 この蛇のというのだ。
「結構蝮に似たお顔してるでしょ」
「ああ、そうだね」
 言われてみればとだ、ジミーはパレアナの言葉に頷いた。
「目とか頭の形とかね」
「そこからわかるけれど」
「ツチノコは蝮の仲間だね」
「そうよ、だから毒がある種類もあるのよ」
「そうだよね」
「ちなみに毒のある蛇は蛇の種類全体で言うと」
 パレアナはジミーに自分の知識からさらに話した。
「一割位よ」
「少ないね」
「後の九割は毒がないのよ」
「じゃあ怖がる必要はないんだ」
「蛇だからっていってね」
 それだけでというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧