夢幻水滸伝
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第九十五話 南洋の星達その四
名をカバ=ティンという。星は地霊星であり出身はミャンマーだ。青魔術師というモンスターの力を使う術を使う職業であり種族はロシティーと同じく魔人だ。九環錫杖という話と混元金斗というエネルギーを吸収する衣を持っている。今は追っている青いマントがそれだ。
「流石に」
「わかってる、冗談や」
ロシティーはティンに笑って返した。
「こんなところでコンサートとかな」
「罰当たりと言うか」
「まさにそれやからな」
「せんということで」
「わかるわ、しかし」
ここでまた言ったロシティーだった、一つの柱を見てだ。
「あの穴は」
「あれですか」
「そや、あれは何や」
「鼻の穴だとか」
ティンはロシティーにこう答えた。
「何でも」
「鼻の穴って大仏のかいな」
「はい、どうやら」
「大仏さんの鼻の穴か」
「先程案内役の室生さんに聞きました」
見れば場には室生もいる、今は他の南洋の星の者達と話している。
「あの人から」
「ああ、あいつからか」
「何でもあの穴を潜ると」
それが出来ればというのだ。
「一年病気にならないとか」
「わいみたいなヒンズー教徒でもええんかいな」
「いいのでは」
ティンはこうロシティーに答えた。
「別に」
「そやったらええが」
「御仏は寛容なので」
スーンがこう言ってきた。
「宗教の違い位は」
「何でもなくか」
「そうやから」
「宗教の違いは超えて」
「くぐってもええか」
「そやで」
こう言うのだった。
「存分にくぐってええで」
「では私が」
見事な青く長い髪の毛と青がかった奇麗な肌に切れ長のブルーアイズの長身の男が言ってきた、青と水色の包囲に群青色のズボンを穿いている。水の精霊の神官だ。
名前をサミュエル=ダーガーという、オーストラリア出身で星は地走星だ。神具としてカーバンクルという赤い魔力と知力を上げる宝石と武器の槍グラーシーザーを持っている。
その彼がだ柱の方に一歩出て言った。
「やってみようかと」
「いや、僕が」
亀の顔と緑の丈が長くスリットが入った法衣と白いズボンの者が出て来た、背はやや小柄だ。マレーシア出身の精霊使いであるアマッド=アミンだ。星は地巧星で神具は魔法のランプと魔法の指輪だ。この二つで多くの精霊達を操っているのだ。
「やってみようかなと」
「今思ったんか」
「あかんか」
「あかん訳はない」
ダーガーはアミンに答えた。
「それはな、けどな」
「順番やな」
「それは守らんと」
こうアミンに言うのだった。
「そやからな」
「よし、ここはジャンケンか」
「それで決めようか」
「ジャンケンも定着したな」
スーンは二人のやり取りを聞いて述べた。
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