仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第三百六十六話 探偵とマフィアその六
「食べればいい」
「それじゃあ、あとです」
「何かあるか」
「はい、ここに来たのは僕だけですが」
それでもとだ、中島はこうも言うのだった。
「武装探偵社もポートマフィアも色々な人がいまして」
「その力もか」
「異能力といいますが」
それがというのだ。
「本当にです」
「それぞれの人でか」
「色々なんです、僕は山月記といいます」
「成程な、だから虎か」
「おわかりになるんですね」
「君の名前とな」
一条は中島にさらに言った。
「虎に変身することでな」
「山月記という名前なのがですか」
「わかる」
彼の異能力がというのだ。
「それはな」
「そうですか」
「そしてだ」
一条は中島にさらに話した。
「君は虎に姿を変えてもだ」
「人間ですか」
「そうだ、人間だからだ」
それ故にというのだ。
「スサノオも戦いを仕掛けている」
「勝負を挑んできたんですね」
「そしてだ」
「勝つことをですね」
「目指すことだ」
それをというのだ。
「神に勝つことをな」
「神にですか」
そう聞いてだ、中島は驚愕する顔になった。そうしてそのうえで彼はライダー達に対してこう言ったのだった。
「僕達人間が」
「無理だと思うかな」
「はい」
実際にとだ、中島は五代にも答えた。
「それは」
「普通はそう思うよね」
「普通は、ですか」
「そう、普通はね」
五代は中島に微笑んで話した。
「無理だね、けれどね」
「勝てるんですね、神に」
「何度も言うけれど俺達は何度も勝ってきているんだ」
人間だが、というのだ。
「それでだよ」
「僕達もですか」
「勝てる、いや絶対に勝つ」
「絶対にですか」
「そう、絶対に勝つから」
そうなるというのだ、五代が今言うのは出来るという可能の言葉ではなく絶対にという断定の言葉だった。
「だからね」
「それで、ですか」
「そう、それでこれからね」
「君達の世界に行ってだ」
そしてとだ、一条は中島に再び話した。
「そのうえでだ」
「僕達はスサノオと戦ってですね」
「そして勝つぞ」
「そうですか」
「勿論俺達三人だけじゃ無理だよ」
五代の笑みは優しいものだった、そのうえでの言葉だった。
「異能力者の人達もね」
「武装探偵社もポートマフィアも」
「皆がだよ」
それこそというのだ。
「力を合わせてね」
「戦うべきですね」
「そうだよ、ではね」
「それならですね」
「カレーも食べたし」
それでというのだ。
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