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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百六十六話 探偵とマフィアその七

「君達の世界に行って一緒に戦おう」
「じゃあ今から僕がですね」
 中島は五代達とここまで話してだ、そしてだった。
 ポレポレのマスターにカレーの勘定を支払ってからだった、五代そして一条と共に店を後にした。そうしてだった。
 暫く歩くとだ、五代がかつてゴ=ジャラジ=ダと死闘を繰り広げた公病院の中庭に出た。そこに行くとだった。
 その隅にだ、昭和の前期を思わせる事務所に出入りする様なガラスと鉄の扉があった。五代はその扉の上に虎と城の天守閣とさくらんぼを見て言った。
「山月記の虎と」
「これは姫路城か」
 一条も言った。
「姫路城の天守閣か」
「そうですね」
「姫路城の天守閣か」
 そこからだ、一条は呟く様に言った。
「天守物語か」
「泉鏡花ですね」
「そうだな」
「泉鏡花の作品ですね」
「あっ、鏡花ちゃんですか」
 泉鏡花と聞いてだ、中島はすぐに顔を向けた。
「あの娘も僕達と一緒でして」
「異能力者だな」
「はい、最初はポートマフィアにいて」
 そしてというのだ。
「今は武装探偵社にいます」
「そしてその娘もか」
「スサノオと戦っています」
「そうか、そしてあのさくらんぼは」
「あれは何でしょうか」
「桜桃だ」
 それだというのだ。
「そうも呼ぶ」
「桜桃、桜桃忌ですね」
 五代は今度はこう言った、見ればその二つで一房になっているそれの下に胡瓜がある。
 その胡瓜についてもだ、五代は言った。
「河童は胡瓜ですね」
「今度は河童忌だな」
「そうですね」
「あの、何が何か」
 二人のやり取りを聞いてだ、中島は何が何かわからないといった顔になった。そしてその顔で二人に尋ねた。
「どういうことですか?」
「俺達の世界では桜桃忌は太宰治の命日でね」
「河童忌は芥川龍之介の命日だ」
「太宰さんと芥川さんの」
「そして君は虎だから」
 五代は門の上の虎の話もした、どれも青銅のモチーフになっている。
「それでだよ」
「虎ですか、つまり」
「うん、門の上の四つはね」
「僕達を表してるんですね」
「多分あちらの世界では」
「君達四人がとりわけ重要か」
 一条はその四つを見て述べた。
「少なくともスサノオはそう見ている」
「そうなんですね」
「そしてスサノオは」
 五代はそこからさらに言った。
「君達が探偵だマフィアだとね」
「分かれて争っていることについてはですか」
「特に意識していないよ」
 そうだというのだ。
「別にね」
「あの、ですが」 
 武装探偵社とポートマフィアの対立、中島にとっては非常に大きなことだ。それで彼も言うのだった。
「それは」
「大きなことだね」
「僕達は激しい戦いを繰り広げています」
 五代達にこのことを話した。
「それこそ」
「そう、君達にはそうでも」
 絶対と言っていい大きなことだがというのだ。 
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