八条学園騒動記
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第五百十二話 カレー料理その七
「あれには確かにね」
「カレーは合わないしな」
「他のお酒にもよね」
「ビールにもワインにもな」
「ウイスキーやバーボンにもね」
「紹興酒にもな」
「勿論ウォッカやビンガにもな」
とにかく酒にはというのだ。
「どうしてもだ」
「合わないわよね」
「それはもうだ」
「どうしようもないわね」
「だから晩飯カレーだとな」
「その後は飲めないのよね」
「カレーが合わなくてな」
どうしてもというのだ。
「それでだ」
「お酒にはね」
「カレーは駄目だ」
「それ私もよ」
「セーラもカリーの時は飲まないな」
「あの娘底なしだけれどね」
実はセーラは酒豪でもあるのだ。
「もうウォッカ、九十七パーセントのね」
「あの酒だな」
「スピリチアルね」
この酒をというのだ。
「一気に一本空けてもだからね」
「表情が変わらないな」
「ウイスキーをロックで」
それでというのだ。
「六本あっという間だし」
「あれだけ酔わないのも凄いな」
「そのセーラでもね」
「カリーとはだな」
「一緒に飲まないからね」
「カリーは酒に合わないことはな」
「事実よね」
ナンシーも述べた。
「どうしてもね」
「カレーライスだとな」
洪童はそのカレーライスを食べつつ述べた。
「俺も飲めない」
「ハンバーグやカツやソーセージや海老フライだと飲めるのに」
「これがカレーだとな」
この味ならというのだ。
「本当に飲めなくなるな」
「居酒屋にもカレーあるけれど」
「そのカレーもだ」
「飲む人のじゃないわね」
「食べる人のものだ」
所謂下戸の人のものだというのだ。
「本当にな」
「そうよね」
「ただマウリアにもな」
この国にもというのだ。
「お酒はあってな」
「それで飲んでるわね」
「セーラにしてもな」
「今話した通り酒豪だしね」
「それもクラス一のな」
「何かマウリア人ってね」
この国の人達についてもだナンシーは言及した。
「大酒飲みってイメージあるわね」
「どうにもな」
「カレーはお酒に合わないけれど」
この場合はカリーである。
「それでもね」
「お酒はかなり飲むな」
「そんなイメージあってね」
「実際に飲むしな」
「セーラにしてもな」
「神話でもそうだし」
マウリア神話だ、かつてはインド神話と呼ばれていた。ヒンズー教の神々の神話で今も信仰されている。
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