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八条学園騒動記

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第五百十二話 カレー料理その四

「絶対にな」
「勿論私もよ」
 ナンシーは麺をすすり続けつつ洪童に応えた。
「麺と具をね」
「完食するな」
「スープはわからないけれど」
「ラーメン通はスープも全部飲む干すとか言うな」
「スープこそ一番大事って言ってね」
「そうするというがな」
「いや、スープは」
 その巨大な丼を見つつだ、ナンシーは述べた。
「これ飲み干すことは」
「難しいか」
「麺と具は何とかいけるけれど」
 その自信はあった、ナンシーにも。
 しかしスープまではとだ、こういうのだ。
「それでもね」
「そういうことか」
「これはよ」
 本当に、というのだ。
「無理があるわ」
「リットル単位であるな」
「麺と比例して適量だけれど」
「三玉分だな」
「具も三玉分あるし」
 このこともあってというのだ。
「難しいわ」
「スープまではか」
「流石にね」
 それはというのだ。
「無理そうよ」
「そうか、まあ通でないとな」
「スープまではっていうのね」
「ここでは日本人を話に出すが」
「ああ、日本人って通多いわよね」
「ラーメンだけでなくな」
「カレーでもいるわよね」
 今自分達が食べている料理でもというのだ。
「そうよね」
「日本人は凝るからな」
「それでよね」
「カレーも当然な」
「そうよね」
 それ故にというのだ。
「カレー通もいるわね」
「カレーだけの漫画もあるな」
「そうなの」
「ネットで連載している」
「そうなの」
「そしてな」
 それでとだ、洪童はさらに話した。
「ラーメンの漫画もある」
「そこやっぱり日本人ね」
「凝り性だからな」
「ラーメンだけの漫画もあって」
「カレーもある」
「それじゃあカレー通もいるわね」
「絶対にそうだな」
「何ていうかね」
 ここまで聞いてだ、ナンシーはカレーラーメンを食べつつ言った。
「話つぃは今食べているカレーラーメンは」
「カレー通からもラーメン通からもな」
「注目されるものね」
「絶対にそうだな」
「そうよね、注目されない筈がないわね」
「というか日本の料理だからな」
 洪童はカレーラーメンを食べるナンシ―に対して話した。
「カレーラーメンは」
「カレーが日本でそうしたお料理になってね」
「ラーメンもだからな」
「それでよね」
「カレーラーメンは日本の料理だ」
「中国のお料理でもマウリアのお料理でもないわね」
「セーラに聞けばいい」 
 マウリア人の彼女にというのだ。 
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