オズのファイター大尉
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第六幕その六
「最初はね」
「わからなかったから」
「どんなものか実感がなかったけれど」
「今ではだね」
「わかるから」
だからだというのです。
「凄く嬉しいよ」
「色の何と素晴らしいことか」
「うん、実際にそう思うよ」
「本当にね、後はね」
「後は?」
「世界樹に行ったら」
その時のことをまたお話するトトでした。
「音楽もあるからね」
「小鳥や虫の鳴き声とか音がね」
「音楽になってね」
「あそこにいる人達も音楽が好きだし」
「そちらも楽しみだよ」
「あれっ、世界樹にも人がいるの」
恵梨香はトトと大尉のお話を聞いて言いました。
「そうなの」
「そういえば色々な生きものがいるって聞いたけれど」
ナターシャも言います。
「住んでいる人達もいるのね」
「そうみたいだね」
ジョージも今そのことを認識しました。
「どうやら」
「何か思ったより凄いところだね」
カルロスも言うことでした。
「住んでいる人達もいるなんて」
「意外と快適なのかな」
そのお話を聞いて神宝も思いました。
「世界樹の中にいると」
「うん、結構快適みたいだよ」
かかしも五人にこうお話します。
「どうやらね」
「そうなんですね」
「だから中に住んでいる人達がいるんですね」
「ただ凄く高いだけじゃなくて」
「色々な果物が実るだけじゃなくて」
「他のことでも快適なんですね」
「僕は住んだことがないから何とも言えないけれど」
それでもとお話するかかしでした。
「結構な数の人が住んでいるし」
「それじゃあ」
神宝がそのお話を聞いてかかしに言いました。
「僕達も住もうと思えば」
「うん、住むこともね」
それもというのです。
「出来るよ」
「そうなんですね」
「だからね」
それでというのです。
「君達もね」
「住もうと思ったら」
「一ヶ月位住むのもいいかもね」
「一ヶ月ですか」
「君達がそうしたいならね」
「またオズの国に来た時に」
樵も神宝達に言いました。
「機会があればね」
「その時にですね」
「世界樹にまた行って」
「そしてそのうえで、ですね」
「一月程住んで」
「実際にどんな風か知ることもいいことですね」
「君達がそう思うならね」
それならというのです。
「いいと思うよ」
「ううん、まだどんなところかわからないですが」
それでもと言った神宝でした。
「いいところで時間があれば」
「それでだね」
「考えさせて下さい」
「それではね」
「あとですけれど」
さらに言う神宝でした。
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