八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百二十話 運動会が終わってその十
「それでね」
「努力もしてな」
「そうして生きていかないとな」
「人間駄目だよな」
「幸せになろうって思ったら」
「本当にそうだよね」
こんな話を打ち上げの時に話した、そしてだった。
僕は皆とカラオケを楽しんだ後で八条荘に戻った、その時はもう晩ご飯の時で家の中に入るとすぐに畑中さんに言われた。
「おかえりなさいませ」
「只今です」
僕もすぐに挨拶を返した。
「じゃあすぐに」
「着替えられてですね」
「晩ご飯ですよね」
「そのことをお話しようと思っていました」
「そうですね、じゃあ」
「これよりですね」
「頂きます」
着替えてからだとだ、僕は答えた。
「そうさせてもらいます」
「それでは」
こう話してだった、僕はすぐにだった。
着替えてから食堂に入った、この日のメニューはというと。
「すき焼きですか」
「はい」
小野さんが僕に答えてくれた。
「今日は皆さんお疲れと思い」
「体力回復の為にですか」
「これだと思いまして」
「お肉にお野菜ですからね」
「お豆腐も入っていて」
身体にいいからだというのだ。
「それで、です」
「そうですか、これはいいですね」
「義和様もお好きですか」
「かなり」
僕は小野さんに笑顔で答えた。
「だから今から楽しみです」
「お肉も沢山ありますので。ただ」
「ただっていいますと」
「外国の方にはあまり評判がよくないので」
それでというのだ。
「霜降りではなく普通のお肉です」
「いえ、霜降りですと」
どうかとだ、僕は小野さんに笑って答えた。
「流石にお金がかかり過ぎますよ」
「だからですか」
「そこまでは」
何か神戸牛を思い出した、あの牛肉は美味しいけれど高い。
「幾ら何でも」
「八条家では普通では」
「いや、確かに一族の人普通に食べてますけれど」
かく言う僕も結構食べている。
「それでもですよ」
「高いからですか」
「あれはいいですよ」
僕個人の意見にしてもだ。
「普通のお肉で、です」
「充分ですか」
「はい、牛肉も安いものは多いですが」
輸入肉なんかはそうだ。
「そういうので、です」
「いいのですか」
「そう思います、霜降りとかは」
日本独特のそれはだ。
「本当にいいですから」
「左様ですか」
「そういうことでお願いします」
「それでは」
「というか霜降りってネ」
ジューンさんがここで言ってきた。
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