八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百十九話 午後の競技その四
「文字通りに」
「そうだよな」
「今年は特に凄いな」
「只優勝するだけじゃないな」
「どれだけ点差を開かせるか」
「そんな話になってきたな」
「そうだね、もうこれはね」
少し苦笑いにもなってだ、僕は言った。
「僕達もどうしようもないから」
「見ているだけか」
「本当に俺達は俺達のベスト尽くすだけだな」
「相手がどうかじゃなくて」
「自分がどうか」
「それだけだな」
「そうだね、じゃあね」
そえならだった。
「このままベスト尽くしていこうね」
「そうだな」
「出来る限りのことやっていこうな」
「後で反則したとか悔いがない様に」
「ちゃんとやっていこうな」
スポーツマンシップを守ったうえでとだ、僕達は話してだった。
それぞれの競技に出たりして午後も進めていった、何か本当に順位は諦めていてどうでもいい感じだった。
僕はまた競技に出た、今度は障害物競走の二百メートルだったけれどやっぱりS組には負けた、他のクラスにも負けて四位だった。
その順位で帰ってだ、僕は皆にクラスに戻ってから言った。
「入賞出来なかったよ」
「ああ、四位だったな」
「観てたぜ」
「残念だったな」
「うん、一位は無理でもね」
それでもだった、僕にしても。
「入賞したかったよ」
「二位か三位な」
「それだけで気分違うんだよな」
「三位と四位だとな」
「それだけでな」
「だからだったけれど」
入賞、三位までになりたかったけれどだ。
「残念だよ」
「まあ言っても仕方ないな」
「しっかり走ったしな」
「じゃあそれでいいだろ」
「こけたり怪我もしなかったし」
「それだとな」
「そうだね、じゃあね」
それならだった、僕も。
「これで僕が出る競技終わったから」
「ゆっくり出来るな」
「肩の荷も降りたな」
「気持ちが楽になっただろ」
「結構ね、じゃあ終わりまでは」
僕自身にしてもだ。
「気楽にしているよ」
「そうしろよ」
「ゆっくりとしていろよ」
「そうさせてもらうよ」
こう言ってジャージを着てだった。
僕は自分の席に戻った、後は応援に徹した。
そこでだ、僕は周りとこんなことを話した。
「後は綱引きあったね」
「ああ、それな」
「あとダンスもあったな」
「今年二年続けてだからな」
「暫くここからいなくなるな」
「そうなるな」
こうしたことを話した。
「綱引きってどの学校でもやるよな」
「運動会だったらな」
「あとダンスもな」
「これもやるよな」
「昔はマスケームもやったそうだね」
僕はこちらも話に出した。
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