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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百十二話 いよいよ開始その三

「最高だけれどね」
「ああ、そのことだね」
 僕もわかっていて応えた。
「それはもうね」
「言ってもだね」
「仕方ないよ、うちの学園でもあの国からの人いるけれど」
「うちの学園でそういうこと言う人はいないから」
「そう、あの国の人でもね」
「それだけでもいいとすべきかな」
「あれはもうね」
 あの国の人達が起源と言うことはだ、日本に言うことがやたら多いけれど中国にもインドにもアメリカにも言っている。ただしロシアには言わない。
「あの国の癖だから」
「凄い癖だよね」
「だからね」
「もう気にしても」
「仕方ないよ」
 こう板垣君に話した。
「その都度反論しないとねぶた祭みたいになるけれど」
「あれは凄いね」
「うん、あんまりだけれどね」
 青森から来ている子達が怒っている、あれは青森のものであの国のものである筈がないとだ。それこそ太宰治があそこの人と言う様なものだと言う子もいる。
「反論しないとああなるけれど」
「それでもだね」
「もう反論はしても」
「ああいうものだってだね」
「気にしたらね」
 飲む時にはだ。
「仕方ないから」
「そういうものなんだね」
「うん、気にしないで」
 本当にそうしてだ。
「楽しく飲めばいいよ」
「運動会の後で」
「それで文化祭の後でもね」
 この時も神社が差し入れしてくれる。
「お酒出るけれど」
「その時もだね」
「起源がどうとかはね」
「気にしないで楽しくだね」
「そもそもそんなこと言ったら」
 起源のことをだ。
「剣道も柔道も空手も盆栽も折り紙も茶道も歌舞伎もだからね」
「本当に日本のことなら何でもだね」
「そんなことを言ったらきりがないよ」
「そうなるんだね」
「和食の起源も言うし」
 それにだ。
「皇室もっていうから」
「僕それが一番腹立つけれどね」
「だから怒ってもね」
 気持ちはわかるけれどだ。
「仕方ないから」
「腹が立っても」
「反論することはして」
 そうしてだ。
「それで終わってね」
「それはそれで」
「楽しめばいいよ」
「そういうことだね」
「起源がどうとか言っても」
 あちらの国の人達がだ。
「事実は変わらないしね」
「それはそうだね」
「だからね」
 何をどう言っても真実は変わらない、それでだ。
「そのことに安心して」
「それで」
「その都度反論して」
「それでいいんだね」
「そう思うよ、それに何でも言うしね」
「日本酒についても」
「言ってそれで後は楽しく飲む」
 もうそれでだ。 
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