八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百十二話 いよいよ開始その二
「けれどね」
「実際にだね」
「うん、八条家がね」
「八条神社に凄いお供えしているよね」
「お金もね」
これは天理教の教会にもお寺にもだ。
「そうしてるんだ、それでお酒もね」
「それもだよね」
「もうね」
「文化祭に出るだけは」
「普通にね」
「出しているね」
「そうなんだよね」
「それ学園じゃ有名だよ」
板垣君は僕にこうも言った。
「神社からの差し入れが実はっていうのは」
「八条家のお供えっていうのは」
「それはね」
「学園でも有名なんだね」
「大体うちの学園もじゃない」
「経営しているのは八条家で」
「それでね」
だからというのだ。
「もうそれじゃあね」
「知らない方がおかしいね」
「そうだよ、後ね」
「後?」
「神社のお酒って御神酒だけれど」
そのお酒のことをだ、板垣君は僕にさらに話した。尚板垣君は真面目だけれどお酒については目がない。
「日本酒だね」
「それはね」
「もうだよね」
「ほぼ絶対のことだね」
「神社は神道で」
それでだ。
「日本の宗教だから」
「お酒も日本酒だね」
「そうなるね」
板垣君は僕にこう話した。
「お米で造ったお酒だね」
「日本は何といってもお米だからね」
お米から文化が生まれた国と言っても過言じゃない、それでお酒もなのだ。
「お米から造ったお酒だよ」
「それで御神酒もね」
「日本酒だね」
「そうなるね」
板垣君は僕にさらに話した。
「最近世界的に評判いいしね、日本酒」
「クールジャパンの一つとしてね」
「売れてるね」
「和食も評判いいけれど」
「こちらもね」
和食と合わせる日本酒もだ。
「評判よくて」
「売れてるね」
「うちの学園の半分が外国の人達だけれど」
本当に北朝鮮以外の国から来ている、この国の人達だけは八条学園にいないということもある意味凄いことだ。
「皆にも評判いいから」
「よく飲まれてるね」
「いいことだよ」
板垣君は日本人としてこうも言った。
「このことは」
「日本酒が好評なことはね」
「うん、日本のお酒だから」
「世界の人達に評判がいいと」
「それだけ日本の評判もいいことになるから」
「いいよね」
「これで起源とか言われなかったら」
一体どれだけの日本のものの起源がある国のものになっているんのだろうか、日本酒どころじゃないことが凄い。
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