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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百九話 運動会前その七

「ユニフォームがいいが」
「何時の阪神かな」
「最高は昔のな」
 昔といっても色々ある、阪神のユニフォームも多い。
「真っ黒のな」
「ああ、あれだね」
「あのユニフォームが好きだ」
「あれいいね」
 今も時々復刻する、人気のあるユニフォームの一つだ。
「恰好いいよね」
「あのユニフォームを着てな」
「運動会とかいいんだ」
「サッカーチームもな、サッカーだとな」
 こちらのスポーツではどうかというと。
「カナリアスターズだな」
「ブラジルチームだね」
「サッカーだとあれだ」
「緑と黄色で派手で」
「誰が着ても映える」
 そうしたユニフォームだからだというのだ。
「俺は好きだ」
「それでいいっていうんだね」
「着るならな」
「ううん、僕はカナリアスターズもいいけれど」
 ここで僕は日本人として劉君に話した。
「サムライジャパンのね」
「日本チームか」
「野球もそうだけれど」
「あの青がいいんだな」
「すっきりした感じでね」
「そこは人それぞれだな、俺もどっちも好きだが」
 それでもとだ、劉君は僕に答えてくれた。
「阪神とかカナリアスターズは」
「特別だからな」
「それでなんだ」
「一押しだ」
「そこはそれぞれだね、あと野球で人気なのは」
 僕は劉君にさらに話した。
「昔の近鉄バファローズの三色のユニフォームかな」
「あれか」
「あれっ、知ってるんだ」
「寮長さんが紹介してくれた」
 それで知っているというのだ。
「そして見せてももらった」
「それでどう思ったかな」
「派手だが」
 白を基調にして赤と青の配色だ、とにかく目立っていた。
「しかしいいデザインだったな」
「帽子が特にいいよね」
「よくあんなデザイン考えたな」
「あれね、少しずつ変わっていったんだ」
「そうだったのか」
「西本幸雄さんが監督になって」
「その前に阪急の監督だったな」
「よく知ってるね」
 僕は劉君に思わずこう言い返した。
「そんなことまで知ってるんだ」
「寮長さんに教えてもらった」
「そうだったんだ」
「その人がたまたまパリーグファンでな」
「劉君に教えてくれたんだ」
「他の寮生にもな」
 そうしたというのだ。
「それで俺達も当時のパリーグのことは知っている」
「成程ね」
「それであの人が監督になってか」
「もっと地味なユニフォームだったんだ」
 昔の近鉄のユニフォームは帽子が青かった、そしてアルファベットのBの文字バファローズの頭文字が書かれていた。
「そこに赤が入ってあのエムブレムもね」
「岡本太郎さんという人のデザインだな」
「太陽の塔のね。それが入って」
 そうしてだ。 
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