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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百九話 運動会前その三

「あと皆制服じゃなくてジャージだしな」
「いつもそうなんだよね」
 この辺り中国のアニメを観るとわかる、皆制服じゃなくてジャージでラフな学園生活を過ごしている。
「制服じゃなくて」
「ああ、けれどな」
「そんな生きるか死ぬかの運動会は」
「北朝鮮ならあるかも知れないけれどな」
「ああ、将軍様の気分次第で」
「男塾みたいになってな」
 そして負ければ粛清だ。
「そうなるかも知れないけれどな」
「流石に中国は北朝鮮じゃないからね」
「あの国の独裁は特別だろ」
 独裁国家の中でもというのだ。
「だからな」
「あの国じゃそれも有り得るんだね」
「運動会でもな、けれどな」
「中国でもないね」
「そうだよ、中国でもないからな」
 また僕に話した。
「そこはわかっておいてくれ」
「今頭に入れたよ」
「そういうことでな、それとな」
「それと?」
「日本の学校ってイベント多いな」
 僕にこのことも言ってきた。
「運動会に文化祭にマラソン大会もあるだろ」
「冬にね」
「他にも何かとあるな、合宿とか」
 部活のそれもというのだ。
「何かと賑やかだな」
「小学校だと遠足もあるしね」
 このこともある。
「確かにイベント多いね」
「そうだよな」
「他の国は違うみたいだね」
「それ言われるだろ」
「この学園半分が留学生だから」
 先生も職員さんも半分位他の国の人だ。
「特にアフリカやアラブの子からね」
「多いしな。そっちから来ている奴も」
「うん、よく言われるよ」
「イベントが多いな」
「他にも何かと言われるよ、日本の学校って」
 僕達はこれが普通と思っていてもだ」
「イベントも多くて個性が強い」
「かなり独特だぜ。ただな」
「ただ?」
「体操服な、女の子の」 
 劉君は僕に真顔でこうも言ってきた。
「あの下着みたいなブルマっていうな」
「あれだね」
「それはないな」
「あれもうかなり昔になくなったから」
 リアルでは存在しない。
「アニメでももうかなりマイナーだよ」
「そうなんだな、若しかしたらまだあるかって思ってたけれどな」
「八条学園では女の子昔からジャージだから」
 体育の時はだ。
「ブルマはね」
「なかったんだな」
「あれ危ないから」
 あまりにも際どいデザインだからだ。
「学校の先生って性犯罪者か性犯罪者予備軍が多いのに」
「日本じゃそうか」
「うん、変な先生多いから」
 暴力事件や性犯罪が異常に多い、本当にどういう世界かと思う。
「だからね」
「そうした奴に変なことさせない為にか」
「悪事働いてももみ消されたりするから」
 学校という閉鎖的でしかも独特な世界の中でだ。
「そうなるからね」
「泣き寝入りになるからか」
「だからなんだ」
「ブルマはなくなったか」
「性犯罪防止の為にね」
「半ズボンやスパッツになったんだな」
「うん、盗撮とかもあったし」 
 雑誌に普通に載ってたりしていた、そうした写真が。 
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