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八条学園騒動記

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第五百一話 青春のコスプレその五

「それじゃあな」
「写真部に行って」
「そしてな」
「被写体になってくるよ」
「そっちも頑張れよ」
「有り難うね、今の僕どうかな」
「大きいけれどな」
 背のことは否定出来なかった。
「それでもな、スタイルも服が隠してくれて」
「女の子に見えるんだ」
「特に胸がな」
 この部分がというのだ。
「いい感じにな」
「あっ、服の中の綿が」
 ジョルジュも今の自分の胸を見て言う。
「結構もってて」
「出ている感じになっているな」
「このキャラ巨乳キャラだから」
「そこもな」
「再現されていて」
「本当に背だけはな」
 こればかりはというのだ。
「どうしようもないけれどな」
「それだけは」
「ああ、その衣装じゃかえってな」
「うん、結構靴厚底だよ」
 ブーツのそれはだ。
「だからね」
「余計に高く見えるな」
 ただでさえ高い方のジョルジュがだ。
「どうもな」
「そこがネックだね」
「しかしな」
「その他の部分は」
「しっかりとな」
 まさにというのだ。
「出来てるからな」
「安心してだね」
「ああ、そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「被写体になれるぜ」
「それじゃあ笑顔で行ってくるよ」
「そうしてくるといいさ」
 少年はジョルジュに明るい笑顔で告げた。
「これからな」
「それじゃあね」
 こうしてだった、ジョルジュは少年に別れを告げてそのうえで写真部の部室に向かってそこに入った。
 すると部長達は彼に対して尋ねた。
「あんた誰だよ」
「誰なんだよ」
「アニメキャラか?」
「それはわかるけれどな」
「僕ですよ」
 ジョルジュは笑って部長に話した。
「声でわかりますよね」
「ジョルジュか」
「はい」
 ジョルジュは部長に笑顔で答えた。
「僕なんですよ」
「女装しているのか」
「実は」
 ここでジョルジュは自分のこれまでのことを話した。
 その話が終わってだ、部長達にあらためて話した。
「そういうことなんです」
「そういうことか」
「はい、それでコスプレしてます」
「男の娘になったんだな」
「自撮りにも挑戦しますし」
「そっちにもか」
「今から」
「そうか、じゃあ被写体になるか」
「皆撮ってくれます?」
「そうだな」
 部長は黒い目の黒人だ、髪の毛は短くそして縮れている。背はジョルジュより二センチ位低い感じである。 
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