八条学園騒動記
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第四百九十八話 朝風呂でその九
「復活してるわ」
「そうなっているわね」
「だからお湯の温度を高くしたのよ」
「冷水のそれは低くして」
「そうしてね」
それぞれの温度を設定してというのだ。
「入ったけれど」
「私正解だったと思うわ」
「私もよ」
「ここですっきりして」
そうしてというのだ。
「学校に行くけれど」
「その時には」
「もうゾンビじゃないわ」
「ゾンビじゃなくて普通の人よ」
「そうなってるわね」
「二日酔いはお酒が抜けたら」
例えどれだけ辛く死にそうなものでもだ。
「もうね」
「何でもないからな」
「だから三回目には」
三回目の湯舟から出たその時はというのだ。
「すっかりね」
「戻ってるわね」
「戻ってて。それで」
そのうえでというのだ。
「朝御飯も食べられて」
「そうしてね」
「登校出来るわ」
「そうね。それで朝御飯は」
「オートミールどうかしら」
これがジュディが言う朝食だった。
「どうかしら」
「オートミールなの」
「どうかしら」
「それなら」
オートミールと聞いてだ、プリシラはジュディに答えた。
「私も好きよ。けれどね」
「けれどっていうと」
「朝御飯までお世話になったら」
それはというのだ。
「流石に悪いから」
「遠慮するの」
「登校の途中コンビニに寄って」
そうしてというのだ。
「そこでね」
「朝御飯買ってなの」
「食べるわ」
そうするというのだ。
「そこまではいいわ」
「そうなの」
「ええ、だからね」
「朝御飯まではなの」
「気を使わなくていいわ」
「別にいいのに」
「だからそこまではね」
流石にとだ、プリシラは遠慮を見せて言うのだった。
「いいから」
「だからなの」
「ええ、お風呂から出たら」
その時はというのだ。
「もうね」
「登校するのね」
「コンビニに寄って」
そうしてというのだ。
「朝御飯買って食べて」
「登校するのね」
「そうするわ」
「そうなのね、そこまで言うなら」
「ええ。お風呂から出たら」
向かい側にいるジュディに答えた。
「そうさせてもらうわ」
「それじゃあそういうことでね」
「ええ、それにしてもお風呂は本当にね」
プリシラは酒が再びそれも急激に抜けていくのを感じながらジュディに話した。
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