八条学園騒動記
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第四百九十八話 朝風呂でその八
「身体一気に冷やして」
「また湯舟に入る」
「そうしましょう」
「わかったわ」
プリシラはジュディの言葉に頷いた、そしてだった。
二人で湯舟から出てだった、そうして。
交代で冷たいシャワーを浴びた、するとこれまで真っ赤になる位に熱くなっていた身体が瞬く間にだった。
それでプリシラも身体が冷えていく中で言った。
「いい感じね」
「身体が冷えてくわね」
「いい具合にね」
まさにというのだ。
「お酒がここでもね」
「抜けてるでしょ」
「ええ」
その通りだとだ、プリシラは答えた。
「冷たいお水でも」
「これもいいのよね」
「水風呂も二日酔いに効くっていうけれど」
「いいでしょ、しかもね」
「しかもっていうと」
「こうした湯舟とお水のローテーションは」
交互に入るか浴びるかはというのだ。
「肩凝りとか腰の疲れにもいいらしいわ」
「そちらにもなのね」
「そう、あと膝とかアキレス腱にも」
「つまり身体を癒してくれるのね」
「マッサージもいいけれど」
ジュディはこちらの話もした、実際にマッサージをよく受けるスポーツ選手は怪我が少ないという。
「お風呂もね」
「いいのね」
「じっくりあったまって」
そしてというのだ。
「その後でね」
「冷やして」
「それでまたあったまることを繰り返したら」
今の自分達の様にとだ、ジュディは左右の肩に交互に冷たいシャワーを浴びながらプリシラに話した。
「肩凝りや腰、膝の疲れがね」
「落ちるのね」
「そうみたいよ、だからね」
「お風呂で肩凝りを癒すのね」
「そうした人が多いみたいよ」
「そうなのね」
「二日酔いだけじゃなくて」
今の自分達だけでなく、というのだ。
「そっちにもいいらしいから」
「だからなのね」
「肩凝りがきつい時とかは」
「お湯に入って身体を冷やして」
「それでまた入ることを繰り返したら」
この入り方でというのだ。
「やってみたらいいわよ」
「わかったわ、じゃあ冷えたし」
身体がというのだ、二人共そうなった。
それでだ、二人でまただった。湯舟に入った。すると冷たいシャワーで冷えきった身体が急にあったまっていく。
そしてだ、徐々にだった。
二人の額に汗が滲んできた、それでジュディは言うのだった。
「またね」
「お酒がね」
「抜けてるわね」
「二回目でもう」
「そうよね、結構以上にね」
「お酒が抜けてきていて」
「この調子だと三回目には」
その時にはというのだ。
「もうね」
「完全に抜けて」
「復活してるわ」
そうなっているというのだ。
「見事にね」
「そうよね、この調子だと」
二回目でかなり酒が抜けてきているからだ。
「三回目でお風呂から出たら」
「もうね」
「朝起きた時とは全く別で」
そこまでなってというのだ。
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