八条学園騒動記
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第四百九十八話 朝風呂でその七
「お風呂場まで歩くことさえも」
「そうでしょ、だからね」
「ここは、なのね」
「ええ、もうね」
「お風呂場までがやっとで」
「そこで生き返りましょう」
二日酔いでゾンビの様な状態になっている今からというのだ。
「そうしましょう」
「それじゃあ」
二人でこうして話して何とか脱衣場まで行ってそうして服を脱いでだった。二人共昨夜と同じく一緒に風呂場に入ったが。
ジュディはすぐに湯舟にお湯を入れてからシャワーを浴びてだった。
身体を洗った、それからだった。
ジュディはお湯が入ったのを見てプリシラに言った。
「一緒に入りましょう」
「二人でなのね」
「向かい合って入れば」
それでというのだ。
「普通に二人入られるでしょ」
「それ位の大きさね」
「だからね」
今からというのだ。
「一緒に入りましょう」
「じゃあお言葉に甘えて」
「遠慮はいいわよ」
ジュディはプリシラに笑って言葉を返した、そうしてだった。
二人で一緒に湯舟に入った、その温度は湯舟にしては熱いものでジュディもプリシラもすぐにだった。
額に汗が出た、それと共にだった。
酒が抜けてきてだ、プリシラはこんなことを言った。
「早速ね」
「ええ、きてるわね」
ジュディも彼女と同じ感触を感じながら答えた。
「お酒がね」
「凄い勢いで抜けてるわね」
「そうよね、けれどね」
「まだまだよね」
「かなり酷い二日酔いだから」
それ故にというのだ。
「まだね」
「これ位じゃね」
「お酒は抜けたとはね」
「言えないわ」
「だから」
「ここは徹底的に汗をかいて」
そうしてというのだ。
「一旦お風呂から出て」
「冷たいシャワーを浴びて」
「それで身体を冷やして」
「また湯舟に入ることね」
「二回目にはね」
それで湯舟に入った時はというのだ。
「今よりもね」
「ずっと抜けてるわね」
「間違いなくね、それで三回目になると」
「もう、よね」
「完全にだと思うわ」
「お酒が抜けて」
「すっきりして」
お酒が抜けているというのだ、それでだった。
二人は数分入った、すると。
汗がかなり出て二人共顔は真っ赤になっていた、それでジュディはプリシラに笑顔で言った。
「どう?抜けてる?」
「かなりね」
プリシラも微笑んで答えた。
「頭が痛いけれど」
「お酒が抜けてく痛さよね」
「ええ、もう一気にね」
「抜けてる感じするわよね」
「このまま抜けたら」
それでとだ、プリシラは述べた。
「いい感じになるわね」
「じゃあ今からね」
「シャワーね」
「それ浴びて」
冷水のシャワー、それをというのだ。
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