八条学園騒動記
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第四百九十七話 五段バーガーその十三
「学校に行くわ」
「シャワー浴びるだけでも違うのよね」
二日酔いの時はだ、頭から多くの水を浴びるだけでも酔いは相当に醒めるのだ。
「本当に」
「それだけでも違うし」
「とにかくお水ね」
「酔いにはね」
二日酔いの頭痛は水分不足から頭の部分がそうなると言われている、だから水を多く飲むと解消したりもする。
「お水ね」
「飲んでも入っても」
「浴びても」
色々出来るのだ、酒に対して水は。
「そのうえでね」
「すっきりして」
「朝をはじめる」
「そうするべきね」
二人で話す、そしてだった。
ジュディは飲みつつプリシラに尋ねた。
「あんた今夜お家に帰るの?」
「そのつもりよ」
プリシラはジュディにすぐに答えた。
「お家近くだし」
「近くだったの」
「そうなの」
ジュディにまた答えた、二人共ここで一旦立ち上がった。インスタント焼きそばにお湯を入れる為にだ。お湯はポットの中にあった。
蓋を開けてお湯を入れつつだ、二人はさらに話した。
「実はね」
「ううん、離れてると思ったら」
「実は裏道を通ったら」
そうしたらというのだ。
「すぐにね」
「あんたのお家に帰られるの」
「そうなの」
返事は冷静なままだった。
「だから多分ね」
「多分?」
「ジュディが行くお風呂屋さんも」
そこもというのだ。
「私の行きつけだと思うわ」
「そうだったのね」
「若しかしたらしたね」
「ええ、お風呂屋さんで会うかも知れないわね」
「その時は宜しく」
「こっちこそね」
こうした話をしつつ三分待った、そして三分経つとプリシラはまた言った。
「時間よ」
「三分経ったわね」
「ええ。それじゃあ」
「焼きそばのお湯捨てて」
「おソースかけて」
「それで食べましょう」
「飲みながらね」
こうした話をしてだった、二人でお湯を捨ててから味付けをしてから焼きそばを食べた。そうしつつ飲んで二人で明日は二日酔いだと話した。
五段バーガー 完
2018・10・24
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