八条学園騒動記

「これまで」
「そうね。私もよ」
「プリシラもよね」
「苦しんでまで食べることは」
「そこまではしないわね」
「楽しんで食べるものよ」
　こうは言っても無表情で言った、プリシラの普段の表情である。
「やっぱりね」
「そうよね、お食事はね」
「お仕事で食べるとなると」
「精神的に辛いかもね」
「その可能性あるわよね」
「どうしても」
「そこね、若しこのハンバーガーを」
　五段のそれをというのだ。
「ノルマとかあってね」
「何個食べろとかは」
「そうなると辛いわね」
「量的にも」
「これ一個で充分よ」
「私もよ」
　ジュディもプリシラもだ、二人共五段バーガーはボリューム的に一個でそれこそ充分な代物だった。
「これでね」
「満腹ね」
「二個は無理よ」
「それも何個もとなると」
「絶対に無理よ」
　高校生の女子ではとだ、二人で話した。
「どう考えてもね」
「そうよね」
「一個で充分よ、だから」
「私達はね」
「この一個を食べて」
「それで飲むのね」
「そうなるわ。サラダもナゲットもあって」
　そしてだった。
「デザートもあるし」
「これだけ食べればお腹一杯ね」
「私達はね」
　こうした話をしてだった、実際に。
　二人で飲んで食べた、二人共酒もかなり飲んで食べ終わった時にはすっかり酔っていた。それでジュディはプリシラに真っ赤になった顔で尋ねた。
「まだ飲める？」
「いえ、もうね」
「限界よね」
「これ以上飲んだら」
　そうすればというと。
「明日二日酔いよ」
「そうなるわよね、私もね」
　かく言う自分もとだ、ジュディは笑って話した。
「これ以上は駄目よ」
「そうよね」
「今でも結構危ないかも」
「じゃあ少し休んで」
「それでよね」
「お風呂に入った方がいいわね」
「朝にね」
「今はシャワー位にして」
　それで身体を奇麗にしてというのだ。
「そのうえでね」
「朝にね」
「二日酔いだったら」
　その場合はというのだ。
「すぐにお風呂に入って」
「すっきりしてね」
「学校に行った方がいいわ」
「やっぱり二日酔いには」
「お風呂よ」
　プリシラは言い切った、とはいってもその顔には酔いらしきものは全く見えずすっきりしたものだ。
「特にサウナ」
「あれで」
「汗をかいたら」
　サウナ、それでだ。
「もうね」
「二日酔いなんてね」
「すぐに解消されるわ」
「しかもサウナの後で水風呂に入るから」
「余計にいいわ」
　水風呂で身体を冷やす、それで身体の酔いがさらに消えるのだ。