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八条学園騒動記

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第四百九十七話 五段バーガーその二

「プリシラって普段無表情じゃない」
「自覚しているわ」
「それで笑うと余計にね」
「インパクトがあるのね」
「ただインパクトがあるだけじゃなくて」
 それに加えてというのだ。
「笑顔もいいから」
「いい笑顔って言ってくれる通りに」
「そう、さっきの笑顔だってね」
「お母さんみたいな」
「そんな笑顔だったから」
 だからだというのだ。
「凄くよかったわ」
「そうなのね」
「ええ、じゃあね」
「ハンバーガーが出来たら呼ぶから」
「サラダもよね」
「それが出来たら」
 その時にというのだ。
「また呼ぶから」
「その時まで待ってろってことね」
「すぐに出来るわ」
 まさにとだ、こう言ってだった。
 ジュディは待っていることを表すカード一番のそれを貰ってから少し待った、そして少し待っただけでだ。プリシラが彼女を呼んできた。
「番号札一番のお客様」
「あっ、出来たわね」
 ジュディはその言葉に応えた。
「それじゃあ」
「お待たせしました」
 ここでこうプリシラの声が来た。
 その声も聞いてだ、ジュディはカウンターに行きハンバーガーとサラダを受け取った。そのうえで渡してくれたプリシラに言った。
「じゃあ今から私もアルバイト行って」
「その帰りになのね」
「そう、お家に帰ってからね」
 アルバイトに行ってからというのだ。
「食べるわ」
「そうするのね」
「お酒飲みながらね」
「それじゃあ」
 プリシラはジュディのその話を聞いて言った。
「私も一緒にさせてもらっていいかしら」
「あんたもなの」
「ええ。ハンバーガー余ったらもらって」
「ない場合はどうするの?」
「買うわ」
 それならそれでという返事だった。
「出来れば五段バーガーね」
「私と同じの買ってなの」
「チキンナゲットも持って行くわ」
 こちらもというのだ。
「どうかしら」
「いいわね、その組み合わせ」
「勿論ジュディの分も持って行くわ」
 そのチキンナゲットをというのだ。
「だから安心して」
「気遣い悪いわね」
「これ位は普通でしょ」
 プリシラはジュディに微笑んで答えた、この時も笑った。
「お邪魔するから。あとお酒もね」
「そっちもなの」
「自分で買っていくから」
「つまり気遣い無用ってことね」
「そうよ。二人で飲んで」
 プリシラはさらに言った。
「そうしてね」
「そのうえでっていうのね」
「お風呂も入りましょう」
「一緒に入ろうっていうの」
「どうかしら」
「いいわよ」
 ジュディはプリシラの提案に笑顔で頷いて答えた。
「それじゃあね」
「じゃあ夜にね」
「また会いましょう」
 二人で笑顔で話してだった、二人はこの時は別れた。そしてジュディがアルバイトが終わって家に帰ると。 
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