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八条学園騒動記

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第四百九十七話 五段バーガーその一

               五段バーガー
 ジュディは部活の後でプリシラがアルバイトをしているハンバーガーショップに向かった、そこは学園と彼女の家の行き来の間にあり彼女にとって行きやすかった。
 それでだ、店に入ってまた来ようと思った。そうして店の中を見回すと店の制服を帽子を着た彼女がいてだった。
 微笑んでだ、こう言ってきた。
「いらっしゃいませ」
「本当に笑顔になれるのね」
「そうよ」
 すぐに無表情に戻って答えた。
「この通りね」
「そうよね」
「それで注文は」
「それはもう決まってるわよ」
 ジュディはプリシラに明るい笑顔で答えた。
「五段バーバーよ」
「それにするのね」
「晩御飯に買っていくわ」
 それでというのだ。
「あとサラダも買うし」
「そちらもなのね」
「ええ、あとお家に帰ったら」
 ジュディはプリシラにさらに話した。
「果物もあるから」
「ビタミンの補給も万全ね」
「あとね」
 ジュディはさらに話した。
「お家の近くにコンビニあるから」
「そこでお酒も買うの」
「そう、そうしてね」
 そのうえでというのだ。
「お家に帰ったら」
「飲むのね」
「ハンバーガー食べながらね」
「わかったわ。それじゃあ」
「五段バーガーとサラダね」
「わかりました。それでお客様」
 プリシラは店員に戻ってジュディに答えた。
「どのスマイルが宜しいでしょうか」
「ちょっと見せてくれる?」
 ハンバーガーとサラダを注文してからだ、ジュディはプリシラにスマイルのメニューを見せてくれる様にお願いした。
「どんなスマイルがあるか」
「こちらです」
 プリシラは店員の顔で応えた、そしてだった。
 そのメニューを差し出した、そこには実に様々なメニューがあった。
「何十種類とあるわね」
「そうでしょ」
 今度はクラスメイトとして応えたプリシラだった。
「実は何種類でも頼めるから」
「無制限なの」
「だって〇テラだから」
 即ちスマイルだからだというのだ。
「それでなの」
「サービスってことね」
「ええ。それで何がいいかしら」
「そうね、それじゃあ」
 ジュディは考える顔でメニューを見ながら答えた。
「お母さんの笑顔」
「それにするのね」
「一種類でいいわ」
 それだけでというのだ。
「注文は」
「わかりました、それでは」
 プリシラは注文を受けてすぐにだった、子供をあやす母親の優しい笑顔になってジュディに言った。
「お帰りなさい、御飯あるわよ」
「うん、いい笑顔で」
「どうだったかしら」
 一瞬で無表情に戻ってだった、プリシラはジュディに感想を聞いた。
いい感じって言ってくれたけれど」
「ええ、実際にね」
「よかったのね」
「いい笑顔だったわ」
 今言った通りにというのだ。
「本当にね」
「だとしたら私も嬉しいわ」
「何ていうかね」
 まさにとだ、ジュディはプリシラに話した。 
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