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八条学園騒動記

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第四百九十六話 ブルーアイズその七

「そうよね」
「だからハンバーガーもよ」
「ハンバーガーとお酒を別に買って」
「お家で楽しむの」
「そうするものね」
「コーラとウォッカのカクテルは」
 プリシラは酒の話もした。
「これは最強」
「最強なの」
「ハンバーガーとの組み合わせでも」
 今話しているそれのというのだ。
「赤ワインと並んで」
「確かにね、私もね」
「思うでしょ」
「ええ、ウォッカだから一気にくるしね」
 酒の酔い、それがだ。
「確かにね」
「いいわね、じゃあ今度」
「ええ、うちでハンバーガーを買って」
 プリシラは自分の店の宣伝もした。
「楽しんでね」
「それじゃあね」
 ジュディはプリシラのその言葉に頷いて答えた。
「今度お酒飲む時にね」
「その時に」
「そうさせてもらうわ」
「待ってるわね。それでスマイルは」
「スマイルは?」
「何がいいのかしら」
 ジュディにこのことを尋ねたのだった。
「それで」
「何か色々なスマイルがあるのね」
「女王様もあるし」
「女王様のスマイルね」
「SMの」
 そちらの女王様だというのだ。
「どうかしら」
「いや、私SMの趣味はないから」 
 ジュディはそれは否定した。
「別にね」
「そうなの」
「それに妹か言われても」
 先程話したその笑みもというのだ。
「それもね」
「どうかっていうの」
「同性愛の趣味もないし」
 そちらもというのだ。
「だからね」
「いいの」
「他にどんな笑みあるの?」
「ジュディが好きそうなスマイルね」
「そう、何があるのよ」
「王子様」 
 プリシラは一言で答えた。
「あと兄貴」
「王子はいいとして兄貴もなの」
「あるわよ」
「それどんな笑顔?」
「歯をきらっとさせてにかって爽やかに笑うの」
 そうしたスマイルだというのだ。
「若い男の人に人気よ」
「それって同性愛の人よね」
「そう、けれど女の人にもね」
 そちらにもというのだ。
「人気があるわ」
「そうなのね」
「だからどうかしら」
 ジュディにあらためて問うた。
「ジュディも」
「兄貴スマイルね」
「これはどうかしら」
「王子でお願いするわ」
 ジュディはプリシラの問いにこう返した。
「兄貴もね」
「趣味じゃないの」
「ええ、だからね」
 それでというのだ。 
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