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八条学園騒動記

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第四百九十五話 カフェインの強さその四

「滅茶苦茶安いわね」
「そうだよね」
「氷とシロップだけだから」
「氷を雪みたいに細かく刻んで」
「その機械があればね」
「それだけで出来るとなると」
「やっぱり安いわね。夏の暑い時にいい場所で売れば」
 それでというのだ。
「結構儲かるかも」
「夏限定でも」
「熱帯なら何時でも売れば」
 八条学園のある場所は日本の播磨星系の神戸という星にある、そこの温暖湿潤気候で海が近くにある場所にあるのだ。
「それでね」
「生活出来るね」
「それも結構な」
「お家建つかな」
「何年かやってたら」
「それだけになるかな」
「だって。原価がとにかく安いから」
 これが大きいというのだ。
「こっちが安く売ってもね」
「どんどん売れるからかな」
「暑い場所で売ったら」
 それこそというのだ。
「確かな儲けになるわよ」
「そうなるからだね」
「儲けはね」
「上手くいけば」
「やっぱりそれが前提でも」 
 それでもというのだ。
「儲かるでしょうね」
「この学園の辺りだと夏だけでも」
「熱帯だと」
「凄い儲かるんだ」
「そうかもね。実際アイスクリーム屋さんがね」
 かき氷と似たこの商品を売っていると、というのだ。
「熱帯だとね」
「結構儲かってるんだ」
「親戚で熱帯でアイスのバイトしてる人いるけれど」
「そうなんだ」
「大学生でね」
 職業はこれだというのだ。
「スコールが激しいところでね」
「そのまま熱帯だね」
「そこでアイス屋さんのバイトしてるけれど」
 これがというのだ。
「結構以上に売れて」
「儲かってるんだ」
「暑いでしょ」
 これが第一にあってというのだ。
「そうした時こそ売れるから」
「うん、冬に食べてもね」
 ジョンはまたアイスのもう一つの楽しみ方を話した、冬に暖かい部屋の中で食べるそれでである。夜には酒もつく。
「いいけれど」
「やっぱり夏の日中にね」
「冷たいものをってなって」
「だから売れるのよ」
「もうそれは当然の流れだね」
「ええ。それでバイト料もね」
 売れるだけあってだ。
「結構以上にね」
「いいんだね」
「忙しいらしいけれど」
 売れれば忙しくなる、当然のことだ。
「そうなるから」
「成程ね」
「それでね」 
 まさにというのだ。
「親戚結構羽振りいいわよ」
「それはいいことだね」
「まあ暑いから」 
 熱帯だけあってだ。 
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