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八条学園騒動記

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第四百九十五話 カフェインの強さその三

「お抹茶は確かにいいわよ」
「そうなんだ」
「そう、それでね」
「ナンも飲んでるんだね」
「そうよ、それとね」
「それと?」
「歴史もあるから」
 抹茶にはそれも備わっているというのだ。
「茶道のね」
「ああ、千利休さんの」
「あの人が確立したでしょ」
「お抹茶を飲むのにだよね」
「細かい作法を創り上げて」
「文化にしたんだよね」
「茶道っていうね」
 これの話もするのだった。
「これがまた凄いでしょ」
「日本の誇る文化の一つだね」
「お寺からはじまって」
 それでというのだ。
「それでね」
「千利休さんがだね」
「茶道にしたのよ」
 安土桃山時代のことだ、この時代でも語り継がれていることである。教科書にもしっかりと載っている。
「お抹茶でね」
「そのことは連合じゃ有名だね」
「ええ、それでお茶を飲んで」
「そこからお菓子も出来ていって」
「日本の茶道が確立されたのよ」
「うちの学園にも茶道部あるしね」
「あそこはいいわよ、お茶を煎れて飲む」
「そのこと自体がいいんだね」
 ジョンもこう言った。
「お菓子もあるし」
「そう、和菓子とね」
「お抹茶って凄く合うね」
「というかお抹茶に合わせてね」
「和菓子が出来ていったんだね」
「そうしたものだから」
 それだけにというのだ。
「お抹茶にが和菓子なのよ」
「そういうことだね」
「それでそのお抹茶を飲むと」
「目が冴えて胃にも優しくて」
「頑張れるわよ」
「じゃあ僕も飲んでみるよ。あと今日はね」
 ジョンは七美にさらに話した。
「かき氷食べてみるよ」
「これが甘いけれどあっさりしていて」
「美味しいんだね」
「食べやすいわよ。最後の方は氷が溶けて」
「あっ、シロップと混ざって」
「わかるわよね」
「うん、ジュースというか」
 ジョンはすぐにわかった、その場合のかき氷がどうなるかを。それで七美に対してその気付いた顔で述べた。
「甘く味付けして色付けした」
「シロップでね」
「そのお水みたいになるんだね」
「そうなのよ。これがね」
「また美味しいんだね」
「私は好きよ。だから最後までね」
「楽しめるんだね」
「アイスとはまた違ってね」
 アイスクリーム、それとだ。
「また美味しいのよ」
「アイスも凍ってるけれどね」
「こっちはリアルの氷でね」
「そこが違うんだね」
「ええ。ただね」
「ただ?」
「考えてみたら本当に原材料費はね」
 七美は考える顔になってここでもこの話をした。 
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