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八条学園騒動記

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第四百九十五話 カフェインの強さその二

「そこまでだなんて」
「目覚めの効果も凄いから」
「コーヒー以上なんだね」
「そう、あとね」
「あと?」
「ビタミンも豊富だし」
「そのこと大きいね」
 ジョンは七美がまた言うビタミンのことについて述べた。
「凄く」
「そうでしょ、ビタミンもあるってことはね」
「コーヒーにはない魅力だね」
「しかも胃にも優しい」
「いいこと尽くしだね」
「だからお茶を飲んでるモンゴル人は強いとか」
 七美はこうしたことも言った。
「ナンが言ってるのよ」
「モンゴル人ならではの言葉だね」
「だからあっという間に大帝国を築き上げたって言ってるわ」
「それも何度も」
「匈奴、突厥、モンゴル、ティムール帝国って」
「それ全部同じ民族かな」
「そうじゃないの?まあ混血はしてるでしょ」
 連合では普通にあるそれが当時でもあったというのだ。
「草原っていっても広いし」
「それでそこを行き来していて」
「混血してるでしょ、ナンが言うには偉大なるチンギス=ハーンの目は青かったともいうし」
 この時代のモンゴルではチンギス=ハーンは神になっていてそれで偉大なるという敬称が付く様になっているのだ。
「ナンも自分で言ってるでしょ」
「うん、連合市民だからって言って」
「混血してるって」
「当時からなんだ」
「それでね」
 まさにというのだ。
「モンゴル人と言っても」
「混血していて」
「純粋にアジア系かっていうと」
「そこは疑問なんだね」
「何しろ戦に勝った褒美が奥さんとか」
「モンゴル帝国だよね」
「それが普通の国だったし」
 ただしこの時代から見ると二千数百年過去のことだ。
「だから混血してて」
「全部同じ民族かっていうと」
「結構混血してるみたいよ」
「そうなんだ」
「まあナンはかなりアジア系の血が濃いけれど」
 外見を見ての言葉である。
「黒髪で黄色いお肌でね」
「黒い目でね」
「かなり濃いわね、アジア系」
「そうだね、どう見ても」
「それでかなり純粋なモンゴル人に思えるけれど」
 それでもというのだ。
「そのナンが言うには」
「お茶を飲んでるからなんだ」
「モンゴル人は大帝国を築けたのよ」
「そうなんだね」
「まあこれが馬に乗ってるとか馬のお乳飲んでるとかゲルに住んでるとか」
「色々だね」
「言うけれどね」
 そういったものもナンが言うモンゴル人自分の先祖達が大帝国を築くことが出来た根拠であるのだ。
「一番言うのは馬だけれど」
「ナンいつも馬に乗ってるしね」
「そうなの、それでね」
「お茶もだね」
「モンゴル人の強さの源だそうよ」
「そこまでお茶はいいんだね」
「ええ。ただお茶は違うけれどね」
 抹茶ではないというのだ。
「やっぱりね」
「それ昨日話したね」
「ミルクティーだから」
「モンゴルのね」
「そこは違うから。けれど」 
 それでもとだ、ナンはさらに話した。 
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