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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百八十九話 武力と暴力その七

「下劣極まる」
「そんな連中ですね」
「僕はそう思います」
「私も悪魔ではないと思います」
「畑中さんもですか」
「餓鬼です」
 仏教のこれだというのだ。
「人間でなくなった」
「遥かに卑しいですね」
「そうした存在です」
「そうですね、どう考えてもそんなことは」
 従軍慰安婦でもそうだ、吉田清治なんていう職業的詐話師の話を垂れ流して日本や日本軍の人達を貶めた責任はどうなるのか。
「悪辣過ぎて」
「餓鬼ですね」
「そう言われればそうですね」
「外道と餓鬼はこの場合は同じですね」
「そうですね、もうレベル的に」
「どちらにしてもです」
「あの人達はそこまで卑しいですね」
 餓鬼と言ってもいいし外道と言ってもいいしだ、僕は思った。
「死んだらそうした存在に生まれ変わるでしょうね」
「地獄に堕ちた後で」
「そうなりますね」
「そうですね、しかし七十年の間」
 畑中さんはその目を遠くさせて僕に言った。
「彼等が淘汰されなかった」
「腐敗が残っていたんですね」
「嘆かわしいことです」
「それも酷いですね」
「はい、例え結末が見えていようとも」
 七十年だ、その間恐ろしい腐敗が日本に蔓延っていたことはだ。
「それでもです」
「七十年、長いですね」
「戦後の日本の歴史も長いですが」
 七十年、一口で言えるがその歳月はかなりだ。思えば第二次世界大戦も昔になったものだ。あの頃に生きていた人も僅かになっている。
「しかしです」
「その七十年の間ですね」
「彼等は変わっていません」
「それも何一つ」
「むしろより品性がです」
「卑しくなっていますか」
「そうも思います。粗暴さと下劣さがです」
「酷くなっていますか」
 何か僕はここでまた沖縄の基地の前を思い出した。
「公道閉鎖して救急車を検閲したり」
「それは犯罪ですね」
「やりたい放題ですよね」
「もっとも安保闘争からでしたが」
「あの頃からですか」
「ああした獰猛さがありました」
「本当に平和じゃないですね」
「彼等はならず者です」
 こう言うと北朝鮮だ、あの国もならず者国家だ。
「まさに」
「それが正体ですね」
「まさに」
 正真正銘のというのだ。
「しかし以前よりもです」
「品性が酷くなっていますか」
「六十年安保の時よりも」
「下品になっていますか」
「ネットうえで普通に他の場所を占領し原住民皆殺しだの粛清だの言う始末です」
「もうそれ侵略ですね」
 それそのものだ、この行為の何処に平和や民主主義があるのか。
「その実態が知れますね」
「そういうものを見ますと」
「七十年の間にですか」
「酷くなっています」
 元々とんでもない連中だったがというのだ。
「餓鬼にも色々あるでしょうが」
「餓鬼の中の餓鬼ですか」
「そして外道の中の外道でしょう」
「もうどうにもならないですね」
「そうですね。ですが義和様は是非です」
「是非といいますと」
「あの輩共を見て」
 そうしてとだ、僕に話してくれた。 
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