八条学園騒動記
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第四百九十話 強いラスボスその十三
「凄いのはもう何度も言ってる通りよ」
「話題になっていて」
「私も倒すまでに苦労したわ」
「そうでしたか」
「それでも今から」
「ライフはあと少しですね」
「そう、あと少しで」
まさにというのだ。
「倒せるから」
「随分かかりましたね」
「耐久力も本当に凄いのよ」
「見ての通りですね」
「攻撃激しくてこれだから」
「困るんですね」
「そうなの、じゃあね」
今からとだ、また言ってだった。
そうしてだ、遂にラスボスの動きが止まった。その直後に。
画面全体を覆うまでに凄まじい爆発が起こった、その後でエンディングとなったが銀河語で文章が色々と出て。
主人公機が銀河の彼方に去っていく、それでだった。
部長もだ、満面の笑みで言った。
「やったわね」
「これで、ですね」
「クリアしたわ」
「その実感がきていますね」
「ええ、本当にね」
プレイした本人もというのだ。
「きてるわ」
「そうですよね」
「今日はもうこれでね」
「帰られますか」
「お家に帰って」
そしてというのだ。
「予習復習して」
「お休みですか」
「もうアルバイトも終わったし」
この日のというのだ。
「朝でね」
「朝のお仕事ですか」
「配達してるの」
「何の配達ですか?」
「牛乳よ」
それだというのだ。
「最近そっち忙しくて」
「それで、ですか」
「朝早く起きてね」
「牛乳配達をされていますか」
「あとヨーグルトやチーズもね」
「造ってますか」
「工場の作業だけれど」
それもしているというのだ。
「朝からね」
「乳製品は早いんですね」
「牛乳が入る時にね」
まさにその時にというのだ。
「私のバイト先は造るからなの」
「そちらもですか」
「やってるの、ちなみに工場うちの近くよ」
部長の住んでいる、というのだ。
「もうね」
「すぐそこで」
「そう、向こうから目覚ましのお電話かかる程なの」
そこまで近いというのだ。
「お家のあるアパートの向かい側だから」
「本当に近くですね」
「お家が一階でね」
そのアパートのだ。
「すぐなのよ」
「行き来楽ですね」
「学校より行くの楽よ」
「それはまた凄いですね」
「それで行ってね」
そしてというのだ。
「終わったからこっち来て」
「そのゲームされていましたか」
「ええ、けれど終わったし」
そのエンディングも終わった、それでだった。
部長はアルフレドに別れを言ってゲームセンターを後にした、アルフレドはそれを受けてビアンカのところに行くことにした。
強いラスボス 完
2018・9・2
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