八条学園騒動記
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第四百九十話 強いラスボスその十
「物凄く強いの、投げ技なんてどれも間合い合って吸い込んで来て威力もあって」
「吸い込みですか」
「趙必殺技は内力七割奪うし」
「そんな技使われたら」
「強いでしょ、もう鬼だって言われるのよ」
そこまでの強さだというのだ。
「詐欺だってね」
「嘉納治五郎ってそんなに強かったんですか」
「いや、強かったでしょうけれど」
伊達に柔道を開いただけはないというのだ、部長もそれはと答える。ここでまたラスボスの攻撃が終わって攻勢に転じた。
「それでもね」
「そんなにはですか」
「強くなかったわよ、そもそも本職は教育者よ」
「そうですよね」
「日本の歴史に残る偉大な教育者だったの」
こちらでも有名であるのは歴史にある通りだ。
「だからね」
「そんな鬼みたいに強い格闘家ではですか」
「なかったと思うわ」
「そうですね」
「何か韓国側が柔道が韓国起源って言って」
「それいつもですね」
「ここで豊臣秀吉が柔道を持ち去って」
それでというのだ。
「嘉納治五郎が完成させて日本の柔道家で百万人の韓国人が殺されたって言って」
「そこからですか」
「嘉納治五郎が鬼みたいに強いってなったみたいで」
「ゲームに出たんですか」
「そうらしいのよ」
「柔道で百万人殺すことは」
幾ら何でもとだ、アルフレドはすぐにいぶかしむ顔になって述べた。
「ないですね」
「有り得ないわよね」
「当時の日本の柔道家強過ぎますよ」
「何処かの暗殺兼の伝承者みたいよね」
「そのレベルですよ」
「そうだけれどね」
「韓国はいつもそう言ってますね、それで」
「そこから生まれたらしいのよ」
そのゲームの嘉納治五郎がというのだ。
「どうもね」
「そうなんですね」
「それで無茶苦茶強くて」
「倒すのに苦労するんですね」
「そうなのよ」
「今のゲームのラスボスみたいな感じですか」
「これ以上ね」
嵐の如き攻撃をする今戦っている相手よりもというのだ。
「もうね」
「これ以上ですか」
「ゲームのジャンルは違っていても」
それでもというのだ。
「強さのレベルで言うと」
「これ以上ですか」
「だって攻撃に隙がなくてね」
「威力も高くて」
「必殺技も全部揃っているのよ」
そこまで性能が高いからだというのだ。
「動きもいいし」
「攻撃反応とかも凄いですか」
「そっちもえげつないから」
強いとは言わなかった、ここでは。
「もうどうしたら倒せるかってね」
「そんな話も出たんですか」
「プレイヤー、ファンの間でね」
ゲームでは時折あることだ、あまりにも強い敵キャラについてはどうしてもそうした話が出てしまうのだ。
「強過ぎるってことで」
「それで攻略法は」
「これがなかったのよ」
「そうですか」
「これといってね、ただね」
「ただ?」
「実は一旦こけるとね」
足払い等を仕掛けられてだ。
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