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八条学園騒動記

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第四百九十話 強いラスボスその八

「だからね」
「攻撃を受けてしまうんですね」
「しかもこれスピードマックスよ」
 機体のそれもというのだ。
「そうなってるのに」
「かわすこともですか」
「必死でね」
「それでもバリアがないとですか」
「無理って位なのよ、だから攻撃がはじまったら」
 そうなればというのだ、今は攻撃が行われず部長はここぞとばかりにボスに対して攻撃を仕掛けている。
 接近してそうしてだ、出来るだけ速く攻撃をヒットさせそうして次の攻撃への間隔も空けない様にしている。
 しかもだ、ここでだった。
「かわすのよ、それでこっちの攻撃の時は」
「あっ、ボスに分身当てていますね」
「このゲーム分身にも攻撃判定あるのよ」
「そうなんですか」
「しかも相当強いのよ」
 ただ攻撃判定があるだけでなく、というのだ。
「こうしてね」
「敵に当てるとですか」
「今普通のミサイルの十六倍の威力がある特別のミサイル装備しているけれど」
「そのミサイルと同じ位ですか」
「倍の威力があるのよ」
「倍ですか」
「だから当てるとね」
 その分身をというのだ。
「ラスボスといえどね」
「かなりのダメージ受けるんですか」
「その分ね、これ隠れた攻略法なの」
「ラスボスに対する」
「ええ、あと強い敵には接近して」
 そうしてというのだ。
「ダメージ与えることも出来るから」
「いいんですね」
「そうなの、というか分身をどう使うかも重要なのよ」
 このゲーム攻略においてはというのだ。
「主人公の動きに合わせて動くから」
「動いて、ですね」
「敵にぶつけるのも攻撃なのよ、しかも分身は絶対にやられないから」
 この要素もあるからだというのだ。
「敵に当てつつ攻撃もね」
「するといいんですね」
「そう、実際に今そうしてるし」
「敵にダメージを与え続けていますか」
「そうなの、今みたいにね」
 実際にというのだ。
「少しでも多くよ」
「こっちの攻撃の時はダメージを与えていきますか」
「そして十秒単位で攻撃に替わるから」
「それじゃあ」
「攻撃の時になったら」
「またかわすのに専念するんですね」
「かわす時も攻撃ボタンは押すけれど」
 それはしてもというのだ。
「流れ弾が当たればいい」
「そうした攻め方ですね」
「そうしていけばね」
「敵は少しでもダメージを受けるから」
「いいのよ、ただボタンを押すことにも注意を向けるわ」
 ただそれだけでも注意が幾らか行く、人間の注意は僅かでもその行動に向いてしまうものであるのだ。
「だからそれに注意が多くいくなら」
「かわすことに影響するなら」
「押さないことよ」
 こうすべきだというのだ。
「そう本やサイトに書いてあったわ」
「そうした風に書かれる程ですね」
「このラスボスは強いのよ」
 そうなるというのだ。
「冗談抜きでね」
「そうなんですね」72
「というかラスボスが強いと」
「あっ、ゲームが引き締まりますよね」
「最後の最後が滅茶苦茶難しいとね」
 それでというのだ。
「ゲームが違うのよね」
「格闘ゲームでもそうですよね」
「大体八条ソフトのゲームってそうなのよね」
「ラスボス強いですか」
「それも滅茶苦茶ね、シューティングでも格闘でも」
 ジャンルに関わらずというのだ。 
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