| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四百九十話 強いラスボスその五

「出たりしてるわね」
「本当に定番ですね」
「そもそも今もエウロパって総統じゃない」
 国家元首の名称はというのだ。
「そのままじゃない」
「そうですよね」
「実際総統の権限強いし」
「そのままですね」
「エウロパってナチスでしょ」 
 国家元首が総統だからだというのだ。
「あそこは」
「新ナチスですね」
「そうでしょ、とにかくね」
 部長はさらに話した。
「あそこはね」
「元々ナチスの流れなんですね」
「そうなるでしょ、まあこのゲームは敵ナチスじゃないけれど」
 それでもというのだ。
「シューティングでも多いのよね」
「敵がナチスということは」
「前連合軍が主人公でね、二次大戦もので」
「敵はナチスですか」
「そうしたシューティングゲームあったの」
「連合軍の戦闘機が主人公ですか」
「あっ、戦車なの」 
 戦闘機でなくだ。
「シャーマン戦車動かすゲームなの」
「アメリカ軍のあれですか」
「そう、あれね」
 M4シャーマンである、色々な型が存在し五万両も造られたアメリカ軍を代表する戦車として有名だ。
「あの車高がやけに高い」
「あの戦車ですね」
「あの戦車が主人公のゲームで」
「敵も戦車ですか」
「戦車とか装甲車とか歩兵が出て来るの」
 そうしたゲームだというのだ。
「ボスは自走砲だったり巨大戦車だったり列車砲だったりね」
「それもドイツ軍ですか」
「それで最終ステージはベルリンで」
 その時代のドイツの首都だ、尚この時代のドイツの首都星系もベルリン星系という名前になっている。
「総統官邸は要塞になってるの」
「総統官邸まで攻め込むんですか」
「そうなの」
 実際にというのだ。
「それで最後のその官邸を撃破したらね」
「ヒトラーとご対面ですか」
「戦車でヒトラーの部屋まで行くのよ」
 ラスボスであるその要塞、総統官邸を撃破した後はだ。
「そうしたらヒトラーは戦車の目の前で自殺するの」
「それで終わりですか」
「そう、面白かったわよ」
「色々史実と違いますね」
 実際はベルリンにはソ連軍が突入し陥落させている、そして総統官邸にしても当然要塞化なぞされていなかった。
「それは」
「そうでしょ、一号戦車から出て来て」
 部長は十五番目のボスを倒してからアルフレドに話した。
「どんどん色々出て来て八号とかも出て来るわよ」
「八号?」
「マウスよ、馬鹿でかい戦車よ」
 ドイツ軍の伝説の巨大戦車だ、総重量百九十トンに達していた。
「それが最終面近くだと雑魚で出て来るのよ」
「雑魚ですか」そう、動き鈍いけれど頑丈で攻撃力も凄いの」
 そうした敵だというのだ。
「ボスじゃないけれどね」
「ボスは他に出て来るんですか」
「ゲームオリジナルの敵とか結構出て来るのよ」
 ボスにはというのだ。
「あと列車砲が滅茶苦茶大きいのよ」
「そんなに大きいんですか」
「線路幾つも使ってね」
 実際にドイツ軍の列車砲にはそうしたものもあった、巨大な砲を搭載していてその為車両も巨大になった結果だ。
「もうこっちもね」
「要塞みたいですか」
「そう、馬鹿みたいに強いの」
 この列車砲もというのだ。
「砲撃強くて激しくて」
「砲撃多いですね」
「戦車だからね、ミサイルは出ないから」
「ミサイルはないんですか」
「当時はなかったから」
 だからだというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧