八条学園騒動記
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第四百九十話 強いラスボスその一
強いラスボス
部長はボス達も倒していく、それを観てだ。
アルフレドは唸ってだ、部長に言った。
「文字通りすらすらと」
「攻略しているっていうのね」
「まるで」
それこそというのだ。
「動画サイトの模範プレイを観ている様な」
「ボスの動きや攻撃は全部わかっているから」
「だからですか」
「攻略法もね」
それもというのだ。
「頭の中に入ってるから」
「攻略出来ていますか」
「そうよ、全ステージもそうだったけれど」
「ボスのこともですか」
「攻略法頭の中に入っていて」
「操作もゲーム自体のこともですね」
「肌でもわかっているから」
それでというのだ。
「こうしてね」
「進めるんですね」
「ボスにしてもね」
「そうなんですね」
「全部あれよ」
まさにというのだ。
「攻略法をね」
「全部ですか」
「頭の中に入れて」
かつ、というのだ。
「肌、もっと言えば腕でね」
「わかっていてですか」
「進めているのよ」
「本当の努力あってですか」
「家庭用も買って」
「改造コードを使って」
「その後で何度コンテニューしても一回クリアして」
そこまでしてというのだ。
「それでなのよ」
「今こうして進められているんですね」
「やっぱりいゲームも努力よね」
部長はまたこの話をした。
「遊びって言えば遊びだけれど」
「プロでそれで生きている人もいますし」
「やっぱりね」
「ゲームも努力ですね」
「努力してね」
そうしてこそ、というのだ。
「いいプレイが出来るのよ」
「そういうものなんですね」
「何でもそうよね」
「天才でもないのなら」
「ええ、天才は置いておいてよ」
他の者よりそのことで才能があり尚且つそのことに対する情熱が人一倍あり幾らしても苦にならない様な人間はというのだ。
「凡人、というか普通の人はね」
「努力ですね」
「努力と思える努力をね」
「努力と思える、ですか」
「天才は努力を努力と思わないから」
ただ好きなこと、しなくては苦しくなる様なことをしているというのだ。
「また別だけれど」
「努力はすることですね」
「ゲームでもね」
「そういうことなんですね」
「そうよ、私は努力を努力を思うから」
ことゲームについてはだ。
「天才じゃないとも言えるわね」
「確かにそうした考えも出来ますね」
「ええ、言葉というか考え方はね」
それはともだ、部長は八番目のボスを撃破してから言った。
「色々出来て」
「そうした考え方もですね」
「出来るでしょ」
「そうですね」
アルフレドも頷いた。
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