| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百七十九話 マーマイトとキーウィその三

「巨大な国土と羊、カンガルーとアボリジニーの文化あと鰐や鮫もいて」
「それで、ですか」
「そう、有名な自信はある」
 間違いなくというのだ。
「我が国は。あとUMAでも」
「オーストラリア多いですからね」
「そう、何かと」
「ヨーウィとか巨大カンガルーとか」
「一杯いるから」
 あと巨大な鳥に海岸の謎の死体に海の生きものにだ、オーストラリアにはかなり多くのUMAが存在している。
「そちらでも」
「有名ですね」
「多分まだ知られていない生物もいる」
「あの巨大な大陸に」
「そう、いるから」
 それでというのだ。
「そっちでもですか」
「有名、ただロシアには負けるかも」
「ロシアにはですか」
「少なくとも広さでは負けてる」
 ロシアの国土の広さは世界一だ、それがあの国で最初に覚えることという人はかなり多いんじゃなかろうか。
「あとUMAの多さでも」
「シベリアにも雪男いるんでしたっけ」
 ヒマラヤのが有名だけれどだ。
「そうでしたね」
「あとマンモスに恐竜」
「多いんですね」
「そう、多いから」
 それでというのだ。
「我が国も流石に」
「UMAではですか」
「負けてるかも」
「そうですか」
「あの国はまた別」
 ロシアはというのだ。
「マンモスはいないから、我が国には」
「マンモスで負けてるんですか」
「マンモス好きだから」
 それでというのだ。
「オーストラリアには象いないし」
「そういえばいないですね、象は」
「有袋類でも」
 有袋類は色々いてフクロヤマネコとかフクロムササビとかもいる、けれどフクロゾウという生きものはいない。
「だからそれだけに」
「羨ましいからですか」
「負けてる」
 オーストラリアもというのだ。
「本当にマンモスがいたら」
「マンモスはそんなに凄いんですね」
「そう思わない」
「主観ですよね」
 エリザさんのとだ、僕は尋ねた。
「そうですよね」
「否定しないわ」
「やっぱり」
「象が好きでその中でもマンモスが好き」
「恰好いいですしね」
「ええ、外見が」
 それでというのだ。
「私は大好き、まだ絶滅しないでシベリアにいるなら」
「ロシアはオーストラリアよりもですか」
「少なくとも生きものでは勝ってる」
 そうなるというのだ。
「だから負ける」
「マンモスがいたらという前提で」
「本当に。ただ」
「ただ?」
「ロシアの寒さは聞いているから」
 その寒さは世界的に有名だ、冬に酔って外で潰れると冗談抜きで凍死する。ロシアの社会問題の一つにもなっているらしい。
「その寒さは嫌」
「オーストラリアは寒くないから」
「砂漠は夜は寒いけれど」
 寒暖の差が激しい気候地帯でだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧